seventeen

ふぁーすときす２８ ページ28

・貴方side




ミンギュさんに告白されてから数日が経った



告白されたのは正直驚いたし、ちょっと気まずかったけど、


ミンギュさんはいつも通り接してくださったから気にはならなかった


だけど、その日以来チャニと過ごす時間が前よりももっと増えた


私は好きな人とずっと過ごせるから嬉しいけど…



何故かチャニからのボディタッチも増えたのだ


DN「A帰ろー！」プニッ



今だって私の頬をプニプニと触っている



そして、距離感。近すぎる



『わかったから、ちょっとよいて！』



DN「おっと！ごめん、ごめん！」



胸がドキドキうるさくなる



学校から出て二人きりになるとギュッとさりげなく手を繋がれる



『あのー、何で手、繋ぐの…？』



しかも恋人繋ぎ…



DN「嫌だった…？離そうか？」



『いや、別にいい…』




指と指同士が絡まりあって、手汗がやばい



DN「そっか！なら良いや！」



それから他愛もない話をしながら歩く


途中に何度もギュッと手を握られながら



その度に自分の顔が赤くなっていく



DN「…ねぇ、A」



『何…ッツ』



名前を呼ばれて振り向けば、チャニの顔が目の前にあった


私…キス、される…



『いや！！！！！』




反射的に叫んでチャニの体を押してしまった



はっとしてチャニの顔を見ると少し驚いた顔をしてからすぐ呆れた顔になった



キスを拒んだから…



愛想つかされたんだ…



嫌われた…



そう思うとぶわっと目から涙が溢れそうになった




DN「…ご、ごめんね…って！ちょ！！まっ！」



全速力で家まで走って帰った



チャニの声は何も聞こえない



家に着くと自分の部屋に入って布団にくるまった



あぁ…私の幼稚な夢のせいで…！



一瞬、躊躇ってしまった…



チャニが運命の人じゃなかったら…って、




ほんと馬鹿みたい…



自分が好きなんだったらそれは運命の人じゃん



ふぁーすときすが何だっていうの！？



そんなの気にしてたらいつまでも変わらない！！



ボロボロと涙は止まらない




久しぶりに声をあげてないた




その日の夜は泣き疲れて寝てしまったらしい

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