seventeen

ふぁーすときす１３ ページ13

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放課後、一緒に帰ろうとAを誘うため話しかけた


もやもやとした気持ちは昼休みの時から晴れないままだけど


掃除当番なら変わらないよ。と悪戯っぽく笑うAを見たら少しだけもやもやが消えた


一緒に帰ろうと言うと驚いて大きく目を見開くA


突然のお誘いだからかもしれないけど、そこまで驚かれたら心にグサッとくる


いいよってオッケーもらえたから良いけど…


教室を出たところで、部活はいいの？って少し首を傾げながら聞いてくる


部活はあるけどミンギュヒョンがどうにかしてくれるだろ……ミンギュヒョン…


昼休みのあの出来事が頭を駆け巡る。途端、もやもやとした気持ちが倍に増える


心配してくれてるAには悪いけど話の話題を変えたくて部活は休みと嘘をついた


ふーーん。と興味無さげに返事するA


『いきなりどうしたの？一緒に帰ろなんてさ』


えっ、と声が一瞬詰まる。一緒に帰る理由が無いわけじゃないけど…今、ミンギュヒョンの事聞くのは少し変かもしれない


Aに変と思われるのは嫌だ…。だから、俺はオンマが会いたがってたと話す


俺のオンマがAに会いたがってのは事実だし…


それよりも、Aとミンギュヒョンの関係が気になる


さらっとAはミンギュヒョンとどんな関係？って聞けばいいだけなのに言えない…


根性無しの自分に少しイライラする


『チャニどうしたの？お腹痛い？』


いきなりそう聞いてくるA。イライラが伝わってしまったのか…


何でも無いよ…と口をつぐむ。拗ねる子どもみたいに


ゆっくりと歩いていると前に俺より小さいAがドンっと立ちはだかる


はっきり言う！！と彼女が大声で話すと同時に自分の頬が思い切り両手で挟まれた


小さな手なのに意外とパワーがあり、それは涙目になるほど痛かった



DN「！…は、はにゃひて！」



と言うとすんなり離してくれたけど、離して！がちゃんと言えてなくて少し恥ずかしい…


さらっとでは無いけどようやく聞ける



DN「…Aって、ミンギュヒョンと…どんな関係なの…？」



Aの目をしっかりと見ながら話す。ぽかーんと口を開けておまけに…ひぇ？と変な声まで出す彼女




DN「…今日の昼休みさ…なんか…手、降ってたじゃん…。…仲、良いの？」



返ってくる答えが怖い…



『あれは、向こうから勝手に振ってきただけだから…仲良いとかないけど…』



その言葉に俺はほっと胸を撫で下ろした

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