ふぁーすときす１１_DN side_ ページ11
・
五月下旬。気温は夏に向かってどんどん高くなっていき少し動いただけで汗ばむくらいだ
日差しは暖かく気をぬくとつい居眠ってしまいそうになる。教室にはちらほらと寝ている生徒もいる
自分の左隣の席にも一人、丁度居眠りしそうな生徒がいた。左を向くと俯せで寝ているA
太陽の光に照らされてAの綺麗な髪がキラキラと反射している
おーい！と小声で呼ぶ続けると少し不貞腐れたような表情でこちらを向いた
そんな様子が可愛くて頬が緩む。気持ちよく寝てたのに起こしてごめんね？という気持ちでごめんと謝ると申し訳なさそうに眉をさげるA
何の用と聞いてくる彼女に学級委員長だから起こしただけ！と嘘をつく。本当は、君と喋りたかっただけ
それから前を向いて授業を受けていると横から凄いAの視線を感じる。じっと見つめられてるみたい
一人でコロコロと表情を変えながら俺の様子を伺っているAが面白くて笑いを堪えるのに必死になる
DN「……そ、そんなに見ないでくれる？」
声を振り絞ってそう言うと耳赤いよとか言ってくる赤くないから！と否定しながら耳を触る
耳は少し熱くて赤くなってる事くらい自分でも気づいてる。誰のせいだと思ってるのと心の中で呟きAを見ると嬉しそうに微笑んでる
昔と変わらないねだって…俺の癖を見つけて嬉しそうにしているのを見て心がキュンとなる
照れ隠しでつい早口で喋ってしまった
ちらっと横目でAを見る。顔はまだあどけなく、美しいかと聞かれればそうでもないと答えるだろう
でも、心は純粋で素直
肌は透明感があり、肩までの長さの黒髪はサラサラでそれを耳にかける仕草には思わずゴクリと喉がなった
笑えば愛らしい顔になる。そんな魅力で溢れてるAをほっとく男なんて誰もいない。勿論、俺も
今までも幾度となくAを狙う奴らはいた。その度に俺は君に変な虫がつかないよう見張ってきた
けど、それも追いつかなくなる
だってAはどんどん綺麗になっていくから
それを見て俺の純粋だった心が君を欲しがる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴぇん。(プロフ) - 蜜柑さん» ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年12月29日 2時) (
レス) id: 1534d85a6e (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - 推しちゃんメインで、すごい嬉しいです！更新楽しみにしてますねっ！ (2019年12月24日 16時) (レス) id: e61eef4724 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぇん。 | 作成日時：2019年12月9日 23時
