seventeen

ふぁーすときす１ ページ1

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小さい頃から夢みてた




いつか必ず運命の人が現れると




私の全てを受け止めて愛してくれる人




そしてファーストキスはその人に奪われるんだ




でも誰にはじめてのキスを奪われちゃうのかなんて誰もわからないんだけどね






運命の人はいつかきっと現れる。そんな事をずっと考えていたらもう自分も高校生になった



流石にそろそろ夢みるのもやめて現実を見ないといけない年頃


その上私は今年、高校二年生で来年には三年生になる


将来のことも考え始めなければならない


周りの子はみんな可愛くて、キラキラ輝いていて、将来も夢と希望に満ち溢れている


そんな中、全てが平凡でごく普通の女子高校生である私は今日もひっそりと教室の隅で授業を受けている



『ふぁ…………』



大きな欠伸が出て瞼を少し重く感じる


私の席は1番後ろの窓際の席で光が当たってとても暖かい場所。日の光が心地良くてついうとうとしてしまう


眠気には勝てなくて少し寝ようと机の上にうつ伏せになると右から小さな声でおーい！おーい！と何かを呼ぶ声が聞こえた


始めは気にしてなかったけどずっと言い続けるもんだから少しイライラしながら机にうつ伏せの状態のまま右を向く



『……何ですか…？』



右を向くと幼馴染のイ・チャンの姿



チャニは私がこちらを向いた事に気づくとパッと可愛らしい笑顔になった



DN「あっ！…やっと気づいてくれた！」



『そりゃ、あんなにしつこく呼ばれたら気づくよ…』



少し嫌味っぽくしつこくを強調すると、ごめん！っと謝ってくるチャニ


ただ居眠りしていた私が悪いだけなのに、申し訳なさそうにする彼を見て少しだけ罪悪感を覚えた


『で、何か用ですか……？』



DN「いや特に無いけど、寝てたから起こしただけ！一応学級委員長だからさ」



それだけ言うと前を向いて板書し始めた


私はうつ伏せのままチャニの横顔を眺める


鼻筋が通っていて肌が綺麗で真っ直ぐ前を見つめる目は透き通っている


改めて顔が整っているという事に気づかされる


彼は顔が整っていてに成績優秀で運動神経も良い
学級委員長をやっていて友達も多いそれに性格も優しい


だからチャニは女の子にすごくモテる


いろんな女の子に告白されてるし、バレンタインデーなんかは数え切れない程の本命チョコを貰っている


でも、誰とも付き合わないらしい



チャニと私はまさに月とスッポンだ

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