過去編 ページ12
そして1週間がたった。
傷もすっかり治り、美味しいご飯も食べて少し足にも肉が着いた。
傷が治ったから、お礼を言わないと。
助けて貰ったお礼。ご飯を食べさせてくれたお礼。治療してくれたお礼。
ゆっくりと息を吐いて部屋を出る。
何処へ行けばあの人たちがいるのかわからず、さまよっていると甲板まで出てしまった。
太陽が差し込み、海にキラキラ反射して淡く光っている。
その光景を横目に見ながら歩けば笑い声が聞こえてくる。
探していた人物がそこに集まっていた。
中央で酒を飲む人、苦笑いする人、一緒に酒を飲む人。
「おう、もう起きて大丈夫なのか？」
サッチ、が酒を片手に私に気づき手を挙げた
その声に周りの人達も私に気づき一斉に視線が向けられる
たくさんの視線に怖気付いて俯きながらもこく、と頷くと嬉しそうに「そうか」とサッチが笑う
この一週間色んなことがあった。みんな優しかったし、色んな人とおしゃべりをした。それがどれだけ嬉しかったことか。
何年ぶりに笑ったんだろう。
……でも、今日で終わり。いつまでも海賊でもなんでもない私がお世話になる訳には行かないから。
溢れそうになる思いをグッとこらえて助けてくれた皆に向かってガバッと頭を下げた。
「助けて頂き本当にありがとうございました……！傷も治ったし、本当に、お世話になりました、」
慣れない大きな声で叫んだから声がひっくりかえってしまったけど、それでも皆ちゃんと聞いてくれる。やっぱりいい人達だ。海賊なのにこんなに暖かい人は初めてだ。
「傷治って良かったな」
そう言って歩み寄ってきたのはマルコ。そして私の頭を撫でる。
「…うん、！」
おやじ、息子、その関係性が築かれたこの船は本当の家族みたいだ。
「白ひげ、さん、庇ってくれてありがとうございました」
微笑んでそういえば「俺ァなんもしてねぇ」と酒を煽る
当たり前のように人を助けることが出来るこの人が大好きだ。得体の知れない私を船に乗せてくれて食べ物も与えてくれて、服も手当も何もかもしてくれる。
「この恩はずっと忘れません。また、会えたら今度は私もなにかお役に立てるよう……」
「グララララその必要はねェ。」
突然遮られた言葉に、え、と小さく零した
俯いていた顔をあげれば大きな手が私に向かって差し出される
「俺たちと来いA」
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杏(プロフ) - 初めまして！この度は続編おめでとうございます(^O^)!マルコ推しの私に取ってなんというご褒美のような作品…風邪ひいてマルコのベッドに潜り込む所なんて昇天出来ちゃいます(´TωT｀)更新楽しみに待ってます！！神作品をありがとうございます！！ (2022年9月21日 23時) (
レス) @page4 id: 7e799b504c (このIDを非表示/違反報告)
巫缶 - リクエスト中心！？これはリクエストするしかねぇじゃねぇっすか…リクエストです！夢主ちゃんの性別が逆(男なった話)はどーでしょーか！？ (2022年9月21日 22時) (レス) @page4 id: 926dc0c43f (このIDを非表示/違反報告)
ｳｽﾋﾟﾀﾁｬﾝ(プロフ) - 巫缶さん» ありがとうございます( ๑⃙⃘ˊᵕˋ๑⃙⃘ )少しずつですが更新しようと思いますので楽しんでいただけると幸いです！ (2022年9月21日 16時) (レス) id: 6674304cbc (このIDを非表示/違反報告)
巫缶 - 続編おめでとうございますぅ！更新楽しみに待ってます！(^^) (2022年9月21日 15時) (レス) @page1 id: 926dc0c43f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｳｽﾋﾟﾀﾁｬﾝ x他1人 | 作成日時：2022年9月21日 6時
