いや、ジョンが尊いんだけど。

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中島敦side(in武装探偵社)

『太宰さん。』

探偵社に戻ってきた僕は太宰さんに声をかけた。

ルイス・キャロルとの間に何があったのか。

気になって仕方がない。

『彼と太宰さんとの間に何があったんですか?』

太宰「んー、まぁ、簡単に説明してあげよう!!」

そういって太宰さんは話し始めた。

太宰「あれは私がまだ18の頃だよ。」

　 「当時の私はマフィアの最小年幹部だった。」

　 「私は彼と一度戦ったことがあるんだ。」

　 「当時彼が所属していた組織とポートマフィアが対立したんだ。」

　 「私もポートマフィアのためにその組織を壊さなくちゃならなかった。」

　 「その為に彼の家族を殺し、彼の部下や仲間を何百人…、」

　 「いや、何千人と殺して組織壊滅まで追い込んだ。」

僕は言葉が出なかった。

なんと言ったら良いかわからなかったんだ。

組織壊滅まで追い込まれた彼はその後どうなったのだろうか…。

今生きていると言うことはそれほど苦労して生き延びたのだろう。

彼はきっと本物の地獄を味わった。

辛い経験をした人は二度とそんな思いをしないよう強くなる。

そんな人に僕は勝てるのだろうか。

いや、勝てるか勝てないかじゃない。

僕達は勝つんだ。

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