マフィアになってしまいました【文豪ストレイドッグス】

九話 ページ11

そうか中原さんは幹部だったのか、なんか私失礼な事とかしてなかったかな…


どっちかというと芥川さんの方が怖かったし幹部っぽいと思ったのに


囮にはされたとはいえ、助けてもらった事には変わらないから
お礼とか言わなきゃだな



「おー…いたいた、」


『…あ、中原さん』



噂をすれば当の本人がやってきた




「中也さん！どうして」


「ほら、新入りにはこれ必要だろ」


彼が私にくれたのは1枚の紙



『…契約書？ですか？』


「あぁ、一度これ持って首領に会いにいくぞ」



中原さん、やる事あるって…

もしかして私が来ると思って用意してくれたのかな


ん…会いにいくぞ？



『…来てくれるんですか？一緒に』



「しょーがねぇだろ、手前一人で行けんのか？」


「なら私が連れて行きますよ！」


「俺がこいつを勧誘したようなもんだからな、ほら置いてくぞ」


『あ、待って…いや、待ってください』







ーーーーーーーーー





「へぇ…君がねぇ」



ポートマフィアの首領、森鴎外さん


見た目は結構優しそうな人に見える、こんな人がマフィアの首領だなんて



「でもどうして急に？」

『それは、、なんかかっこいいなって…』

「ふふ…なんじゃそれは」



絶対ダメな答え方をしてしまった…！もうここにいたくない…！


今この部屋の中には



首領さん

赤い髪で綺麗な顔をした和服の女性

金髪ロングの小さい女の子

中原さん

そして私




いやいやいやむりむりむり

ちびる、絶対ちびる

今にも涙が出てきそうだ、やっぱり私には無理かも…！


「かっこいいだなんて嬉しいけれど、明確な理由ぐらいは知りたいところなんだけどねぇ」



そうですよねそうですよね

カッコ良さそうだなんて理由で入れるわけはないのに


助けてください中原さん…！





「…あー…、すいません首領、こいつ実は俺の…妹みたいな、奴なんです」


『…！？』



中也さん…！？いや、確かに助けて欲しかったけれども





「え？妹くん？」


「ほぉ、中也に妹…」


「えー！ちゅーや妹いたの！？」







「まぁ…妹みたいな…昔色々あった感じです」




妹！？

どうするべき…！？いや、せっかく中原さんがそう言ってくれたんだから合わせなきゃ…！

ちらっと中原さんに視線を移すと






めっちゃ冷や汗かいてる…！焦ってる！

とても申し訳ない…！







『そ、そーなんですよ、その…昔可愛がってもらってて…あはは』





必殺 苦笑い

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