第93話 ページ22
．
翔唯｢……なんかおかしい｣
長谷部｢主？？｣
翔唯｢なんか、おかしいんだよ｣
長谷部｢……とうとう壊れましたか？｣
翔唯｢主を敬って！？｣
うーん、と考えている翔唯は特に気にしていないように見える
まぁ、頭の中は死ぬほど真面目だが
翔唯(近いうちに、何が起きる気がする……
どっかから視線感じるし……
俺が勘づいてるなら誰かしら気づいてても不思議じゃない気もするが……)
と、思考を巡らせつつ長谷部と書類を片づける
長谷部｢……おつかれでしたら、俺ができることは全てやっておきますのでお休みに…｣
そう、心配そうに見つめてくる長谷部
翔唯｢いや、大丈夫！
てか、お前が俺に優しくすんの、なんか、あれだな
もしかして……！！
……なんか変なもん食べたか？！？！｣
と、いつも通り長谷部に言えば
長谷部｢ぶった切りますよ？｣
刀を片手に微笑まれた
……長谷部こゎぃ
長谷部｢はぁ……元気ならいいですが。
あまり無理をしないでくださいね？｣
と、やれやれとしながら言う長谷部は懐からおやつを出し、翔唯に渡す
翔唯｢え！？いいの！？ありがと！！！
あと、無理はしてない！
それに、お前たち優秀だからすぐきづいてくれるだろ？｣
と、ニヤリと笑う翔唯に、
長谷部｢まぁ、そうですね……｣
さも、当たり前かのように、同意する。
だが、褒められた事が嬉しいのかヒラヒラと舞う桜の花弁
翔唯は、それを少し悲しそうに見て
翔唯｢……もしも、俺が死んでも、引き継いでくれる人と仲良くやれよ？｣
と、微笑む
それが、いつもの翔唯とは全く違って見えて
消えてしまいそうで
翔唯の手をすっと取り、長谷部は力強くそれでいて優しく言う
それはまるで、何かを誓うかのように
長谷部｢お言葉ですが、主、
俺たちは、貴方以外はいりません
……たとえ、どんな完璧な人が、全知全能な神が来たとしても、ここを仕切るとしても、
馬鹿で、阿呆で、無理ばっかして、ひとりじゃなんにも出来なくて… ｢え、それ俺？｣
……ふっ、さぁ、誰のことでしょう？
…そして、
とっても可愛らしくて、愛おしくて
感情豊かで、美しい
''貴方''だけが
．
．
主なのです。
．
．
ですから、
死ぬなんて、
引き続きなんて、
貴方以外が主になるだなんて
．
お願いですから、言わないでくれませんか？｣
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長女(プロフ) - ！？！え"！？コメント？！？ありがとうございます！！！！これからも頑張ります！！！ (2020年2月24日 11時) (
レス) id: b3cb1a6405 (このIDを非表示/違反報告)
爽快という言葉が好きです(プロフ) - すごく面白かったです！更新頑張って下さい(゜∇^d)!! (2020年2月24日 11時) (レス) id: c4544b5668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長女 | 作成日時：2020年2月1日 21時
