白と黒と、【男主】【刀剣乱舞】 (ページ32)

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第61話ページ32

陽岬は苦しそうに言う

天光丸「……いやだ」

陽岬「……え、…？なん…で？」

あぁ、涙が出てくる

目が熱い

天光丸「なんでっておまえ……

そんなの！！

.

お前が大切だからに決まってんだろ……！！」

天光丸は陽岬の肩を掴み目を合わせる

天光丸はとても辛そうだった

陽岬(あぁ、私はまだ大切な存在だったのか…)

そう思うと涙が溢れてきて

天光丸「お前の笑顔を最後に見たのはいつだろうな……

嘘下手なくせに……！

演技とか苦手だったくせに…！！

俺らのためにそんなもん上手くならないでくれよ……！！！！」

天光丸の言葉に驚く

笑顔？だって今しているではないか

天光丸「もう……もういいんだ！！

何も隠さなくたって、

無理に笑わなくたって！！

泣いたって！！！！

頼ってくれたっていいだろ！？」

陽岬「！！！」

天光丸「誰も困らないから！……

頼むから……頼むから！！！

もう、

.

一人で抱え込むなよ……！！」

天光丸は苦しそうだった

陽岬「……あぁ…」

……間違っていた

自分はずっと間違っていた

正しいと思っていたことをすることによって傷ついているなんて、

そんなの思うはずがなかった

だってそれが

自分にとっての最善策だったのだから

陽岬「ｯｯ……ぅ…ぁあ…」

……もっと早く気づきたかった

それが私があの本丸を去る前にしっていたら

もしかしたら、あの本丸はまだ光がともっていたかもしれないのに

主である私がそれを潰したのだ

陽岬「ごめっ……ごめ…ん…ねぇ……」

ちゃんと考えていたら分かっていたかもしれないのに

天光丸「……」

どんなに謝っても許されないかもしれない

だって、やっと自分の過ちに気づいたのだから

━━━……俺たちは弱くないぞ━━━

三日月が言っていたことがやっと理解できた

陽岬(そうね、あなた達は弱くない…強いね……)

ゆっくりと顔を上げ天光丸に微笑む

天光丸「……！」

陽岬「ありがとう！！！」

今まで見た中で一番綺麗な顔だった

天光丸は笑う

天光丸「あぁ、幸せを願っている」

そういいおでこにキスをする

お前の道に幸あらんことを

……………………………

ﾊﾞﾝｯと門が開く

そこに居たのは、

いつか見たような奴らで

山姥切「主！！」

山姥切を中心としたメンバーが陽岬に駆け寄ってきた