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第55話 ページ26

天光丸「ふぅ……」

一期一振「やっと落ち着きましたか?」

泣きすぎですよ、そう言う一期も泣いていた

天光丸「てめぇも泣いてんじゃんか」

ぶすっとしながら言ってやった



すると短刀たちが駆け寄ってきて

今剣「天光丸…!!さきにいってごめんなさい…」

乱「守れなくてごめんね…?元気だった??」

薬研「長い間1人にしてすまなかった…!」

それぞれ天光丸に向かって謝罪を述べていく

天光丸は、そいつらに向かって

天光丸「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

とても大きなため息をつく

短刀たちはビクッと怯えるように天光丸をみる

ほかの刀達は、天光丸が何を言うのか想像出来ているのだろうか、それを微笑んで見ている

小夜「……やっぱり…」

小夜は顔を伏せる

そんな小さい奴らに言う

天光丸「あのなぁ!?!

俺はお前らにあえてすっげぇ嬉しいの!今!!!」

後藤「それは俺たちも……!!」

短刀たちは目をうるませている

天光丸「だろ?それに、守るのだの守られてばっかだのなんだのうるせぇ!!

俺はてめぇらと居れて後悔したことなんざねぇよ!

なんだぁ!?謝ることしかお前らできなくなっちまったのか?あ"??」

天光丸がそう言うと、短刀たちはポカーンとした顔をして、笑い出す

天光丸「俺に他に言うことは!?」

今剣「あいかわらず、おまえはばかですね!天光丸!」

薬研「ははっ泣き虫だな旦那は!」

天光丸「いやそういう事じゃねぇよ!」

ふふっと短刀たちは笑ったあとせーのと声を揃えて言う

短刀『生きていてくれて、ありがとう!!』

天光丸「よし。」

満足そうに天光丸は笑う


……………………


三日月「さて、俺達にはあまり時間はない、


持ってあと10分ほどだ」

天光丸「……」

何となく予想はついていた

三日月「……言いたいことを言ったものたちは自ら消えていく。そういう規則にした」

天光丸「……」

思いのほか残された時間は短い。

三日月「……消えたくなどない…」

天光丸「あぁ、」


ポロポロと涙を流す三日月は美しい





















三日月「もう、誰も、お前の傍から離れたくないのだ……!!」

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作者名:長女 | 作成日時:2019年10月23日 22時

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