第17話 ページ19
NOside
石切丸「!!!天光丸!!!!?」
静まり返る広間に大太刀が現れる
涙を流す童子切
顔をしかめるものや
呆然とするもの
いつものように元気なやつは広間にはいなかった
そこに何も知らない石切丸が現れても何も出来なかった
ただ、ただ、天光丸の方を見つめる。
まるで、天光丸に説明してくれと言っているように
……天光丸を責めるように
天光丸「……ッ」
天光丸はそれに、何を思ったのだろうか
悲しそうに広間から出ていった
誰も何も言わなかった
いや、言えなかった。
ただ、ただ、天光丸の言った言葉が酷く辛そうで苦しそうで
あの活気で溢れた本丸とはまるで思えないほどしずかだ
そんな時
スパーーーン
今剣「おふろからでましたよー!!!」
岩融「ガッハッハッ!!!待たせたなぁ!!」
シーーーーーン
三条の奴らが現れた…
が、
みな顔をしかめるのみ
今剣「……??なにかあったのですか?」
三日月「……ふむ…」
何も知らないじじい共は困惑気味だ
長谷部「……俺が説明しま「いや、俺が説明するよ」
長谷部「!?え!?主がですか!?出来ますか!?!!」
長谷部は地味に主に酷いことを言っているのだがそれに気づいているのだろうか
翔唯「それぐらいできるわ!!!俺をなんだと思ってんだよ!?!」
小狐丸「ぬ、ぬしさまそれよりも説明を…」
翔唯「あ、あぁ、ごめんな…」
〜数分後〜
三条の奴らはなんとも言えぬという顔をした
天光丸の言ったことはあまり良くない言葉だ。自分達には思ったことの無いこと
だが、天光丸のいた所は……
しょうがない…のか?
いや、だからといって…
石切丸「あぁ、もっと私が早く出ていれば……」
今剣「いや、石切丸がいてもたぶんかわりませんでしたよ。」
今剣が悲しそうに言う
石切丸「だが…!!」
獅子王「今剣の言う通りだ…俺もなんも出来なかった…!!」
天光丸と仲のいいもの達は悲しそうに目をふせている
三日月は少し考え、
三日月「天光丸は今、どこにいる?」
童子切に、問う
童子切「?分からないな……」
三日月「そうか…」スッ
三日月が立ち上がる
翔唯「?どこ行くんだ??」
三日月「いや、ちと散歩をな」
翔唯「……そっか、夕餉になったらまた呼ぶから…遅れないように来いよ…??」
三日月「あい、わかった」
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作成日時:2019年9月22日 0時