【Mondo】出会いは幻想:番外編【CR】 (ページ9)

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｢ど、どうも〜…｣

イヤホンをしてから通話に出ると私は、か細く絞り出すように声を出した。

『ど、どうも』

｢……｣

『……』

出会う(通話)だけで黙っちゃうの中高生の恋愛か？恥ずかしいんだか気まずいだかで黙っちゃうやつ。今その現状にあたる。本当に気まずい。

｢あの、なんで誘ってくれたの…かな｣

『あぁ…なんか、なんとなく？』

なんとなく。そんなことあるか！？今まで連絡全然くれないくせにゲームには理由なく誘う！？

……いや、そうかそうだった。寂しいと思ってるのは私だけでMondoは配信とゲームに囲まれた幸せな暮らしをしているから彼女が増えたところで生活はあまり変わらない…か。

『フレンドならないとAPEXできませんよー』

｢は、はーい…。Aって名前でやってる…IDはこれ。discorbに貼っておくね｣

『はいはいOKでーす、Mondoって名前で申請しましたよぉ〜』

｢う、うん…｣

確かに画面の左上の方にはMondoと表示されている。

…あの、私が変なのかな。連絡全然くれなかったくせにゲームには誘うっての…一緒なのは嬉しいけどやっぱ根本的に違うのかな…って。

『あのぉ、さぁ。なんか…』

『なんか、なんかぁ…』

｢…うん｣

Mondoは言葉を詰まらせる。

『なんか、Aはさびしくないの』

『これ…オレだけなの？』

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