【Mondo】出会いは幻想:番外編【CR】 (ページ4)

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｢……あれ、Mondoからおじじに連絡したんですよね？電話で｣

｢うん、そうだけど？｣

｢あんのやろう…私がどれだけ寂しい思いをしているのか……｣

思わず叫んでしまいたくなる。男は本当に一筋縄じゃいかなくて恋愛をするのが難しい。

なんで事務所の代表には電話して付き合いたてホヤホヤの彼女には電話してくれない訳！？

｢Mondoに言っとく？彼女さんめっちゃ寂しそうだけどって｣

｢いやいいです…本当に、本当に…｣

そんな他の人に電話かけて！なんて言えるはずがない。おじじは応援だけしてくれ、いや応援そのものが正直恥ずかしいんだけどさ。

｢そう？じゃあ仕事に戻るわ、CRストアをいいものにする為にね！他のスタッフにも声掛けてくるね！｣

｢はい、頑張りましょう…｣

おじじはフラフラと少し前から入ってきた新しいスタッフの所へと向かっていった。

そうだなぁ、彼氏より仕事…だよね。こんな彼氏に振り回されるのはなんとなくプライドが許せない気がしてきた。声が聞けないからってなんだ、夢でしか出会えなかった時よりもマシじゃない。

頬を軽く叩いて意識を覚醒させる。こんな重い女Mondoはきっと好まない。考えすぎては前に進めないのは私自身が一番分かっているつもりだ。

首元のネックレスが心做しか輝いているような気がする。

｢さぁて、頑張りましょうか｣

キーボードに込める指先の力が先程よりも強く感じた。

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