日々 ページ3
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｢なんか心ここに在らず、って顔してるね｣
｢え゛…そ、そうですかね｣
いつもの日常が戻ってきた。ホワイトすぎるこの会社に出勤してはパソコンを触る日々。そう、戻ってきたわけなんだけど…
｢やっぱ寂しいんでしょ？か・れ・しに会えなくて♡｣
｢煽りですか？許しませんよ、いくら事務所の代表とはいえ…｣
私は顔の横で拳を作ってフルフル震わせると待って待って！と大袈裟に止めるおじじの大きな声が事務所内に響き渡った。
Mondoたちが帰って一週間経ったが案外寂しくて仕事中も思い出しては手を止める日々が続いていた。たった一週間しかいなかったのに私の人生をいとも簡単に変えられてしまったわけ。私はちょろい女になってしまった訳だ…
で、なんでおじじが知ってるのか。私からは一言も言ってないのに…と思ったらMondoが普通に通話をかけて自慢してきたらしい。口が軽いのよMondoさんったら。
｢まさか付き合うとはねえ、年下が俺の先を越すなよ2人して〜｣
｢はいはいそうですね〜…｣
｢そんなに彼氏のこと考えてるなら連絡しちゃえばいいのに｣
｢ダメですよ、仮にも配信者ですよ？夜遅い時間まで配信してたし今頃きっと寝てますよ…｣
そう、一週間経ったのに彼からの連絡は一切なくて通話をかけたくても掛けられない状態が続いている。
彼の邪魔をしたくない、でも声は聞きたい。その欲望を抑えるために時たま配信を見に行って何とか心を満たしている。
空港での｢寂しい｣嘘だったのか？国に戻ったら案外なんともねえな〜〜で過ごしてるの？？
｢……あれ、Mondoからおじじに連絡したんですよね？電話で｣
｢うん、そうだけど？｣
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作者名：んかぁ子 | 作成日時：2023年4月4日 22時
