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｢あー…アイツらどこ行ったの｣
パレード直前。たくさんの人混みの中、押しつぶされそうになりながらもMondoの右横にくっつく。そして思うことはただ１つだけ。いや2つだ。
ひとつは隣にくっついていて心臓がドキドキ…夢の中でもピッタリくっつくことがあった気がするけど、それとは比じゃないくらいドキドキしている。夢と現実は天と地の差だった。
そしてもう1つ。本当にごめんなさい、私のせいじゃないから許して…！
心の中で私が謝る理由は少々ワケあり。
簡単に言えばRasたちは気を使ってくれた。それも私に耳打ちで｢俺ら向こうの方で見るから｣って。
まさかRasまで私の想い気づいているの…？となったが多分そう。私がCptに言ったことはRasとSellyに共有されていると思う。
｢ど、どこだろう…電話とか繋がらない？｣
Mondoはスマホを耳に当てたまま舌打ちをした。多分向こうの3人は通話に気づいているけど無視しているのだろう。
｢もういいや、俺ら2人だけで見よ｣
｢う、うん｣
手に持っていたスマホをポケットにしまうと、キョロキョロしていた彼は正面を向いた。
…たくさんの人が周りにいてもしかしたら周りからはカレカノに見られるのかな、とか絶対にどうでもいいことなのに考えてしまう。だがその思考は一瞬にして凍ったように途絶えた。
右手に冷たい感覚が走って勢いよく、私より背の高いMondoの方を見上げる。
彼は笑っている。
｢ねえ、意識した？｣
｢は、わッ、し、して、ない……よ、｣
右手には彼の冷たい手が、まるで蛇のように絡まってきたのだ。
全体を握ってきては私の指と指の間に彼の細い骨のような指が絡んでくる。
うそ、めっちゃ意識してる。でもその想いを伝えた所で、きっと現状は何も変わらないし、ただ私が苦しむだけなんだろうなって分かってる。
もうすぐパレードだっていうのに私は下を向いてただただ絡まれた自分の手を見つめた。
｢…そう｣
パレードが始まるアナウンスが遠く聞こえる中、Mondoの悲しそうな声だけが私の耳に、頭の中に響き渡る。
…手を繋いで私の反応を見て弄ばないでよ、苦しい。
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もっち(プロフ) - 続きをずっと楽しみに待っていますㅠㅠ お忙しいと思いますが是非更新お願いします！！ (2022年9月1日 0時) (
レス) @page44 id: 9f250ada1f (このIDを非表示/違反報告)
higii(プロフ) - 続きが見てると聞いてとても嬉しいです！！更新大変かと思いますが応援しています！！ (2022年7月29日 16時) (レス) @page44 id: 51fb888dd0 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - いつもご苦労様です！！！続きめちゃ気になりますぅう！これからも楽しみにしてます！ (2022年7月23日 5時) (レス) @page43 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - とっても素敵なお話で、続きがとても気になります(ToT)更新大変だと思いますが頑張ってください！まってます！ (2022年7月14日 11時) (レス) @page43 id: dc958e71f0 (このIDを非表示/違反報告)
んかぁ子(プロフ) - ましかにさん» コメントありがとうございます！随分と前にコメントしていただいたようでとても嬉しいです！少しづつになりますがこれからも見守っていただけたら嬉しいです( . .)" (2022年7月5日 21時) (レス) id: 6fa03392b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：んかぁ子 | 作成日時：2022年3月16日 15時
