はじまり ページ2
これはおれが高３の時のはなし
季節はもう暖かい3月で
俺達はもうお互いの進路に向かっていく……みてーな時期でさ
あと何回この電車に乗るんだろうなって
そんな少し感傷的な気持ちになりながら駅に入っていった
んー。どれにしよっかな
まぁ今日はピザパンでいっか。
なんてコンビニで1人苦戦しつつも何とか昼メシ買って
今日のダンスレッスンどんなのかな
メンさん遅刻してねーよな
とかいろいろ考えながらホームに向かった
いや……向かおうとした
A「ハァハァ……ぅ、」
人気のつかないレストランの前で
いや人気のつかないレストランってどうなの？
って思うかも知んないけどマジでここメシがまずくて誰も入んないんだよね
まあ、、そこで苦しそうにしているAを見つけた
玲於「あ、あの。大丈夫すか。」
なんかやっぱり知らない人に話しかけるのに躊躇したり、この人なに？って混乱したり……
A「はぁ、、……」
落ち着いてきた感じだけど
やっぱ心配になって
玲於「あの、おれ救急車よびましょうか」
A「い、いいの。どうせムダだから」
玲於「え？」
え。なに。おれが呼ぶのもお節介って言いたいわけ？←
それとも救急車なんてあてにしねーよって？
どっちにしろこの女めちゃくちゃ失礼じゃん
A「ありがとうね、、わざわざ」
玲於「……いえ。あの、さっきのあれって」
おれが聞くことを瞬時に察したのか
わかりやすく話題をそらしたら
A「……ねぇ。もしかして同じ高校…だね！」
玲於「え？……あ、ほんとだ」
うちの制服きてんじゃん。この子
いやめちゃくちゃ必死だったから気づかなかったし
A「ねぇ。同じ高校出し一緒に行かない？」
玲於「……いいけど」
この失礼女といくの？
おれが？
まぁ最初は乗り気じゃなかったのが本音
A「あぁ！れおくんやばいよ！遅れちゃう。よし走ろう！」
…なのに
百面相をしながらアタフタしてるからなんか可愛いって思ってしまって
なんなんだよ。こいつ笑
不覚にも一緒に行ってやってもいいかなって思ってしまってる自分がいた
玲於「あ、おい！、くそ、あいつ足はえーな笑」
それからAと
学校に行くようになった
これが俺達の出会い
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作者名：名無し66278号 | 作成日時：2017年6月22日 8時
