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俺は早々に食事を済ませると自分の部屋へ向かった。
その途中、山南さんが部屋から出てきて、俺に気付くとニッコリと笑みを浮かべた。
その手には手のつけられていないご飯があった。
貴「また、食事をとらないのですか?」
山「君には関係のない事です。」
貴「俺には関係ない事かもしれません。でも、皆さんは
山南さんの事を心配しています。失いたくない人、尊
敬している人だから、皆さんにはあなたが必要なんで
すよ。」
山「...。」
貴「それに、食事は大勢で食べた方がいいですよ。」
俺はそう言うと山南さんの横を通り過ぎ、部屋に戻った。
それからは、山南さんも一緒に食事をするようになった。



新選組で生活をするようになり、もうだいぶ月日が流れている。
でも、俺の生活はなんら変わったところはない。
この姿では迂闊に外を歩けないし、なにか事件が起きたとしても何も出来ない。
ただ、屯所内はある程度歩き回れるようにはなって、幹部の人が一緒なら屯所の周りくらいは散歩できるし、刀を振ることを許された。
そんな生活を送っている中、新選組に新たな隊士が増えた。
伊東甲子太郎という有能な参謀もその中にいて、山南さんはまた自虐的になっていった。
貴「俺が治せられればいいのに...。」

叶わない願いを1人小さく呟いた。

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 17時

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