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姉「Aー!あの泉に遊びに行こう!」
母「こらA、もう泥んこにしちゃだめよ?」
父「ハハハ、おてんば娘にも困ったものだ。」
姉「ほらいくよー!」
遠い遠い過去。
当たり前の日常が次から次へと流れていく。
俺は膝を抱えてそれを眺めていた。
父さんと母さんと姉さんと、楽しく幸せに暮らしてた日々。
俺はずっとそうして暮らしていたかった。
本当は人なんか殺したくない、俺はただ静かに平穏に暮らしたかっただけなのに...。
「...く、 ...くん...Aくん...。」
誰?俺を呼んでいるのは誰...?
顔を上げると一つの光が俺の周りをくるくると回っていた。
指先で光に触れると、たちまち光が溢れその中から皆さんが現れた。
原「A、戻って来いよ。」
土「おら、いつまで狸寝入りしてるつもりだ。」
雪「雨宮さん、一緒に夕ご飯にしましょう。」
俺の頬には涙が伝ってて、恥ずかしくて何度も拭いながら皆さんに答える。
貴「...ひどいですよ皆さん。...もう少し夢を見ていたかったのに。...俺、帰りたい。皆さんの所に帰りたい...!」
光に吸いこまれ俺は夢から覚めた。
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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 17時