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俺は今、女物の着物を着せられ化粧をされている。
貴(なんで、こんなことに...!)

遡ること数時間前...
君「おばんどすぇ、ようおいでにならはりました。お相手をさせていただきます君菊どす。」

原田が報奨金で皆さんにご馳走したいと言い出したのが始まり。
普段あまり外出することができない俺も一緒に行こうと言われ、島原についてきた。
でも、俺はお酒も飲めないし、こういう所に来たこともないから楽しみ方なんてわからないし。
ただ、ご飯がとても美味しく、箸を休めず動かしていた。
沖「ねぇ、A君も呑んでみなよ。」
貴「...少しだけ。」
沖田に勧められるまま初めてお酒を口にすると、案外すっと喉を通り抜けた。
貴「美味しい。」
沖「でしょ?ここのいいお酒だから特に別格だよ。」
もう少し呑みたい気持ちもあったが、どうやら俺は酒に弱いらしく酔いが回ってきた。
貴「少し酔ったみたい、少し席を外すよ。」
沖「ついていかなくても大丈夫?」
茶化すように言う沖田に「大丈夫だっ!」と残し部屋をでる。
涼しい風が頬をなでて気持ちいい。
少しするとお嬢さんと君菊さんが出てきて、話によるとお嬢さんを娘姿にするみたい。

娘姿になったお嬢さんが皆さんの所に戻る時、一緒に戻ろうと思ってた。
貴(それが間違いだったんだ...。もっと早くに戻っていれば、こんな事には...。)
流れでわかるか?わかるよね?
戻ろうとした所を君菊さんに止められ、俺まで娘姿になる事に...。
もちろん、皆さんには内緒だよ!
恥ずかしくて見せられたもんじゃない。
聞けば君菊さんは千に仕えてる忍らしく納得がいった。
貴(だからって俺まで...。)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年4月10日 17時

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