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おっさんは再び立ち上がり、
永瀬さんに向かって襲いかかってきた。
そんなものにも微動だにせず回し蹴りをしてから
背負い投げをする永瀬さん。
暗闇でも分かる永瀬さんの目。
このままでは殺してしまいそうだった。
スーツにつけていた手錠をかけ、
誰かに電話をした永瀬さん。
ガムテープが苦しくて呼吸が間に合わなくて
過呼吸気味になってしまうし、涙は止まらない。
『 ちょちょちょ、こっち見てこっち見て。
永瀬です。もう大丈夫だから。』
急いで口と手のガムテープを外す永瀬さん。
私の濡れた目を見たのか、胸元で抱き締めてくれた。
『 迎えに行けばよかった…、ごめんなさい。
危険な目に遭わせて。』
まだ声が出ずに頭を横に振る。
胸から引き剥がすと、永瀬さんの手が優しく私の頬に触れる。
申し訳ないという顔で私の涙を拭う。
それから制服を正してくれた。
『 帰りましょう…。』
私は頷くと、近くに止めてあった永瀬さんの
車に乗った。
車窓から外を眺めていると、雨が降ってきた。
永瀬さんと出会った日の事を思い出す。
雨が降る日はいつもいい事が起きない。
今日は眠れそうにないな。
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紫暢(プロフ) - 卵さん» 初めまして、本作に目を通して下さってありがとございます:-) そのお言葉を励みにこれからも頑張ります。 (2019年5月14日 18時) (
レス) id: 4079e9622e (このIDを非表示/違反報告)
卵 - こんにちは、作者さんとは初めましてですね！この作品とても面白いです！これからも、読ませていただきます！更新頑張ってください！ (2019年5月14日 16時) (レス) id: 4c39965e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫暢 | 作成日時：2019年5月13日 2時
