011(jh) ページ12
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昼休みになり、3人で食堂へ向かう。
教室を出てからも食堂に着いてからも、あいつの姿は見当たらなかった。
毎日くっついてきたのについに諦めてくれたようで正直ホッとする。
「…スンチョルは?」
定食を買って席に戻るとジスしかいなかった。
「Aたちのとこ行った」
「あいつ今日来てんの?」
「さっきの授業もいたじゃん」
「…」
いたっけ?
…いや、いるとかいないとかどうでもいい。
「ジョンハンがAのこと気になるの珍しい」
「気になってないけど」
「へー?」
ジスにおかずを取られたり、取り返したり。
顔も名前もうろ覚えな子たちに話しかけられたり。
そんなこんな10分くらいしてスンチョルが戻ってきた。
「お先に食べてます」
「食べてます」
「やー、待っててくれたっていいだろ」
拗ねるスンチョルを無視して食べ進める。
「かわいかったでしょ」
「いやまじでびっくりした」
「何があったんだろ」
「んー……でもデートじゃないって」
2人の会話がわからない。
俺だけ仲間はずれかよ。
「何の話」
「A」
「…は?」
2人してAがかわいいって…なんだそれ。
「でもジョンハンは気にならないらしいから教えてあげない」
「おーw」
「……」
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な - すごく好きな小説です。更新は再開しませんか…? (2021年12月18日 21時) (レス) id: 6d1be3e57f (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - wnynaさん» コメントありがとうございます!えっっちょっと嬉しすぎて秒でスクショしましたありがとうございます(TT)(TT)私なんてまだまだなのでwnynaさまの想像力のおかげです…!(;_;)一生分褒めていただいた気分です(笑)本当にありがとうございます!これからもお願いします! (2020年11月14日 9時) (レス) id: 48d11b33af (このIDを非表示/違反報告)
wnyna(プロフ) - もう琥珀さんと琥珀さんが書かれるお話が大好きすぎて毎日更新ないか確認して生きてます、、!ジョンハンの前髪がかきあげて、跳ねてる髪を見てたら目があったシーンなんて一度読むだけで情景が浮かびました。本当に素敵です。応援してます。 (2020年11月14日 1時) (レス) id: 0b52e8d8b9 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!そうですね…間接的に言われたという感じです>< その辺りのことは近々お話に書こうと思っております…!わかりにくい書き方をしてしまい申し訳ないです(;_;) (2020年11月2日 8時) (レス) id: 48d11b33af (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 質問なのですが、ハニさんから直接言われたことはないんですよね?あくまでも主人公ちゃんのみた夢の中で「あいつだけは」と言われたわけで。解釈合ってますかね? (2020年11月1日 22時) (レス) id: 0f7e13c0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2020年10月8日 22時