8.震える身体。 ページ9
JーHOPE.side。
白のシャツに咲いた紅、それを見た瞬間Aさんの肌が朱に代わり目元が涙で潤んだ。
何この人、こんな可愛い顔もできるじゃないか。
A:「ホビ……」
上になった状態で呼ばれる名前にゾクッとする。
A:「ごめん、脱いで」
JーHOPE:「あひゃー!!!!」
ホビには刺激が強すぎます、Aヌナ!!
兄弟の中でも僕はそういうことには慣れてなくて彼女に悪意はなくても心臓は張り裂けそうになる。
俺から身体を離してテーブルに駆け寄り置いてあった自分の服を持ってくるとAさんはポツポツと涙を零しながら俺のボタンに手を掛けた。
A:「ごめん、ごめんなさいっ…」
JーHOPE:「ヌナ、泣かないで??」
人が泣いて可愛いなんて思ったことがなかった。
きっとこの人も僕と一緒でそういうことに慣れていないんだって分かった、だから泣かないで。
真っ赤に染まった耳も、震えてボタンすら外せない指も震えた身体も男に見せちゃダメだよ。
いくら僕でも、ヌナではなく一人の女性としてAさんを見てしまうから。
いじらしくて可愛い手を握りしめる。
冷たかったはずの指先は熱を帯びている。
切れ長な目から流れる涙を親指の腹で拭うと身体がビクンっと大きく跳ねる。
JーHOPE:「僕は大丈夫、貴方が責任を感じなくていいんです」
自分で1つ、また1つとボタンを外せば彼女はまた恥ずかしくなって顔を真っ赤にする。
別に僕みたいな貧弱な身体を見ただけでそんな顔しなくていいのに、もう…可愛い!!
JーHOPE:「ヌナの服、借りていいですか??」
彼女は何も言わない代わりに首を縦に降った。
有難くピンクのシャツを預かり着てみると元々羽織っていただけだっためサイズ感はピッタリでふわりとその彼女のイケメンな顔とは裏腹な柔軟剤の柔らかい匂いに包まれる。
テヒョンが言ってたいい匂いだ。
A:「あの、ホビ…本当に悪い事をした、ごめんな。シャツクリーニングに出すから貸して??」
JーHOPE:「うん、お願いします!!」
A:「…臭くない私の服??」
JーHOPE:「あひゃひゃっ(笑)臭いわけないでしょ!!(笑)」
A:「そっか、相手がホビでよかったよ…(笑)」
つられて笑う彼女は僕の中ではやっぱり眩しくて本当の女神様に見えた。
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香奈(プロフ) - 読んでいてとても面白いです!話の構成が分かりやすくてとても好きです!パスワード教えてください! (2018年12月22日 10時) (レス) id: a6454c6e35 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - yyitty1206さん» 返信遅くなって申し訳ありません(´;ω;`)今後の展開にもご期待ください!!yyittyさんのボードの方にURLとパスワードを送付致します、作品は更新が停止中なので気長にお待ち頂けたらなと思っています:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月23日 23時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
yyitty1206(プロフ) - とっても面白くてこれからの展開が楽しみです!パスワード教えてください!! (2018年9月21日 22時) (レス) id: 1cf4335225 (このIDを非表示/違反報告)
ソヨカ(プロフ) - 静瑠さん» ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 63aa5b9f2a (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - ソヨカさん» コメントありがとうございます!!ソヨカさんのプロフィールにURLとパスワードを送付しますね!!別作品は更新が遅くなりますが気長にお待ちください:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月16日 15時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:静瑠 | 作成日時:2018年8月17日 14時