僕らのイケメンヌナ(BTS)

41.たまには愚痴でも。 ページ46

PD.side。




A:「笑い事じゃすまねーんだよ」




脱力した声が聞こえ、彼女らしくなくて思わず笑ってしまった。



PD:「なしたの」

A:「コーヒーぶっかけられたから怒鳴った」

PD:「出た、新入社員いびりwwwwww」





はぁ〜酸欠なる、めちゃくちゃ面白い。



PD:「今どこ??」

A:「その場になんて入れるわけないでしょ、近くの服屋で着替えてバンに乗ってます」

PD:「それはそれは、お疲れ様だね」

A:「本当に疲れましたよ。女ってこの世で1番醜い生き物なんじゃないかって思った」

PD:「そうやって育った君からしたら確かに醜い生き物かもしれないな。メンバーは無事かい??」

A:「さぁ??目ん玉飛び出るぐらい驚いてましたけど、まぁあんだけ忠告しとけば女達もちゃんと仕事してるんじゃないですか」

PD:「ふ〜ん…面子も替え時かな」

A:「早く替えた方があいつらの身のためにもなります。如何にも媚びてる奴らばっかで吐き気がするわ」

PD:「問題になりかねないね」

A:「えぇ、スケジュールも狂いましたしこれから今日の予定に関わる会社に手土産でも持って謝罪しに行こうと思うですけど」

PD:「うん、会社からお金は出すからお願いします。こっちからも謝罪の電話入れとくから」

A:「すんません、頼みます」

PD:「はいはーい、それじゃ仕事に戻るね」

A:「はい、それでは」




ぴろりんっ♪






A:「行きたくねぇ〜……」





スマホを助手席に置いて、赤のバンは走り出す。
今度はゆっくりとスピードを落として、自分の気持ちを表すように。









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この後に控える仕事の会社は撮影現場からあまり離れていなく、往復1時間もかからないで元の場所に戻ってこれた。
手土産に菓子折を持って頭を下げれば、向こうは全く気にしてないからと頭を上げるように言ってくれて助かった。
時間も少しずらしてくれるみたいだし、まずは一件落着。





A:「けどなぁ…入りずれーよ(笑)」






再び警備員に頭を下げれば「おかえりなさい」と気を使われいたたまれない気持ちになる。
楽屋に戻ればメンバーはおろか人1人おらず、事の汚れもそのまんまに放置されていた。






A:「こりゃあ…ないわ」




今度は服を汚さないように、私はあたりに散らかった紙くずを拾い始める。







A:「次の獲物は、どいつかな」

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