33.夫婦ごっこ。 ページ38
JIN.side。
JIN:「お待たせ〜」
A:「遅せぇよ、つかどんだけピンク好きなんだよ」
JIN:「ピンクが1番僕を引き立ててくれるからね」
自室に戻りハンガーに掛けておいたピンクのシャツを引っ張ってキッチンへ戻るとAは呆れたように言う。
JIN:「それで、俺は何すればいい??」
いつもの椅子に置かれた弟達から貰ったピンクのエプロンを付けAの肩から覗き込むとそこには綺麗に作られた卵焼きがお皿に乗っていた。
韓国のものとは違い、確かこれは『だし巻き玉子』という日本食だったと思う。
焦げ色を一切付けないでふわふわに焼きあがっている。
JIN:「その前に、Aそれ食べたい」
A:「卵焼き??端の部分なら、ほれ」
JIN:「あ〜」
ペラッペラの端の部分を食べても充分にだしが効いててほのかに甘い味がする、食べたことの無い料理だがどこか懐かしい。
JIN:「美味しい…」
A:「それはよぅござんした。気が済んだならそこにある豆腐一口サイズに切っといて」
JIN:「はーい」
本当はまだAとイチャイチャしたかったけどもうすぐ皆を起こす時間、豆腐を大きな手のひらに載せて賽の目に切っていく。
隣でAは調味液に漬け込んだ魚をフライパンで焼き上げる。
いつも1人で作っていたキッチンに2人が並ぶと狭く感じる、でもこういうのって夫婦みたいですごく幸せを感じられる。
黙々と作業をこなし、結局皆を起こす10分前に全品作り終え、僕達はキッチンの椅子に腰掛けコーヒーを飲む。
少し彼女には大きいシャツから指だけを出しているのも、なんか自分のモノにした感じがする。
化粧っ気がないのにとても綺麗な肌、艶やかな黒髪、感情表現が苦手だけど誰よりも優しい心の持ち主。
そして、僕の事を理解して温かく見守ってくれる赤い瞳。
JIN:「A、好きだよ」
自然に漏れた言葉。
A:「ん、なんか言ったか??」
JIN:「…ううん、気のせい」
すぐにでも僕のものにならなくていい。
束縛はしたくないし、彼女が笑ってくれるだけで僕は幸せだから。
JIN:「これからは毎朝僕とご飯作ろうね、可愛い奥さん」
A:「嫁に貰われた記憶ないんだけど」
JIN:「そんなこと言って、本当は嬉しいくせに♡」
A:「黙れ」
いつか君を本当に僕のものにして。
今の関係を夫婦にして。
ずっと愛し合って笑顔の絶えない家庭を築きたい。
34.起きやがれ野郎ども。→←Hello everyone 3(作者)
589人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
香奈(プロフ) - 読んでいてとても面白いです!話の構成が分かりやすくてとても好きです!パスワード教えてください! (2018年12月22日 10時) (レス) id: a6454c6e35 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - yyitty1206さん» 返信遅くなって申し訳ありません(´;ω;`)今後の展開にもご期待ください!!yyittyさんのボードの方にURLとパスワードを送付致します、作品は更新が停止中なので気長にお待ち頂けたらなと思っています:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月23日 23時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
yyitty1206(プロフ) - とっても面白くてこれからの展開が楽しみです!パスワード教えてください!! (2018年9月21日 22時) (レス) id: 1cf4335225 (このIDを非表示/違反報告)
ソヨカ(プロフ) - 静瑠さん» ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 63aa5b9f2a (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - ソヨカさん» コメントありがとうございます!!ソヨカさんのプロフィールにURLとパスワードを送付しますね!!別作品は更新が遅くなりますが気長にお待ちください:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月16日 15時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:静瑠 | 作成日時:2018年8月17日 14時