僕らのイケメンヌナ(BTS)

21.彼女の好み。 ページ24

JIMIN.side。




JIMIN:「出来た…!!」




急遽彼女の食の好みを聞くために仕事中であろうパンさんに電話をかけた、「どうしたの〜??」と間延びした声で聞いてくるパンさんに「彼女の好みを教えてください」と言えば「すっかりメロメロだね」と軽く笑われた。
恥ずかしさを堪え急かすと「甘いものはあまり好きじゃないがイチゴとブルーベリーは好きだと言ってたなぁ」と情報が入る。
全て話を聞き終えメモに記した材料をジニヒョンと2人で買い出し、ケーキを作る作業に没頭来てから1時間半が経過した。




目の前にはタルト生地に甘さ控えめのカスタード、様々なベリーを乗せ仕上げに粉砂糖をふるえばなかなかな出来栄えのタルトケーキ。
遊び心でミントを散らせばさらに可愛さが増す。
あとはろうそくを立てて、彼女にバレないように小さくハートのチョコを1粒乗せた。





JIN:「おぉ〜ジミナ、いい出来じゃないか!!ヒョンがポッポしてあげるね♡」

JIMIN:「結構です」





ごつい身体に似合わないピンクのエプロンをつけてポッポしようとするジニヒョンをかわして、大事なケーキを冷蔵庫に入れしまった時にポケットに閉まっていた携帯からカトクの音がする。
宛名はテヒョンからで画像が送られてきていた、すぐにカトクを開けばそこには長い睫毛を伏せて眠るAさんの写真が貼り付けてある。





V:(ヌナの可愛い寝顔ゲット♡)

JIMIN:(何やってんだよお前!!)

V:(今ナムヒョンの作業室、早くトイレ行って抜きたいから来て)





オーマイガーっ!!
自分の着けていた黒のエプロンをその場で脱ぎ捨て走り出す俺を見てヒョンが「ジミナ〜、後でポッポの刑だからね!!」と叫んだがそれよりも何よりもAさんを守らなければと使命感が俺を動かした。









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ドンドンドンドンっ!!





ガラスのドアを強めに叩くとテヒョンが満面の笑みでドアを開けた。






V:「ジミナおそーい」

JIMIN:「自分が何やってるか分かってる!?」

V:「なんもしてないも〜ん、生理現象です!!じゃ、あと任せたよ〜♪」





「トイレ、トイレ!!」と駆け足でトイレに向かうテヒョンを冷たい目で見送り、普段はなかなか入れないナムヒョンの部屋に足を踏み入れる。
パソコンの前は異常無し、それより奥に踏む込むとベッドの上には真っ赤なバラが座っていた。






A:「ジミナ……」









息をするのも苦しいくらいに、美しい真っ赤なバラ。

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