14.不器用な僕から貴方へ。 ページ16
RM.side。
僕は不器用で何をしても必ず壊してしまう。
料理はどんな物でもみじん切りにしてしまうし触れたものは簡単に砕ける。
それは女性に対しても。
女性はか弱くガラスのように繊細な生き物。
今までのマネヌナ達もそうだった。
欲があっても乱暴にしてしまうしそんな自分のやり方がすごく情けなくて嫌いだった。
だったらもう女性に触れなければいい。
けれども欲は深い。
それが空回りして僕は色んなものを壊してしまうんだ。
新しく来たマネヌナもきっとそうなのだろう、期待なんてしてないし触れてはいけない。
A:「私の勝ちだ」
女性にしては低い声、細いながらにもしっかりとした身体、陶器のように美しい肌。
僕なんかよりも、整っていて男らしい顔だち。
一瞬で心を奪われた。
貴方に、貴方と本当の恋をしてみたい。
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さて、どうしたものか。
僕は基地への帰路の途中ここで下ろしてくれと1人でこの店の前に立っている。
目の前のショーウィンドウにはワインレッドのシースルードレスが飾られていた。
直感的にAさんに似合うと思ったんだ。
胸元は強調さらずに色っぽさを表現出来るしワインレッドは真紅のバラの色にとても色が近い。
彼女の足元に咲いていたバラに、相応しいドレス。
正直に言うと店の中には入りにくい、僕は人よりも体はでかいしそもそもここは女性のお店だ。
それでも、それでもAさんにこのドレスを贈りたいと思う。
意を決して中に入るとやはり客層は若い女性ばかりだった。
思わずその場で固まってしまった僕に気づいた唯一男の店員さんが笑いかけて対応してくれる。
店員:「いらっしゃいませ。男性には入りにくい店ですよね」
RM:「あ、いぇ…慣れていないもので…」
店員:「そうなのですか。わざわざ足を運んでいただきありがとうございます、今日はどうなされましたか??」
RM:「あの、あのショーウィンドウに飾られたワインレッドのドレスを買いたかったんです」
そう言うと男性は嬉しそうに笑って話す。
店員:「実はあれ、僕がデザインしたドレスなんですよ」
RM:「え、じゃあ貴方はデザイナーさんなんですか??」
店員:「えぇ、でも良かった…。貴方のような方が贈りたいと思う女性はさぞかし素敵な方なんでしょう、そんな方に着ていただけて光栄です」
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香奈(プロフ) - 読んでいてとても面白いです!話の構成が分かりやすくてとても好きです!パスワード教えてください! (2018年12月22日 10時) (レス) id: a6454c6e35 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - yyitty1206さん» 返信遅くなって申し訳ありません(´;ω;`)今後の展開にもご期待ください!!yyittyさんのボードの方にURLとパスワードを送付致します、作品は更新が停止中なので気長にお待ち頂けたらなと思っています:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月23日 23時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
yyitty1206(プロフ) - とっても面白くてこれからの展開が楽しみです!パスワード教えてください!! (2018年9月21日 22時) (レス) id: 1cf4335225 (このIDを非表示/違反報告)
ソヨカ(プロフ) - 静瑠さん» ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 63aa5b9f2a (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - ソヨカさん» コメントありがとうございます!!ソヨカさんのプロフィールにURLとパスワードを送付しますね!!別作品は更新が遅くなりますが気長にお待ちください:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月16日 15時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:静瑠 | 作成日時:2018年8月17日 14時