12.似た者同士だけの秘密。 ページ14
SUGA.side。
A:「私はやり場のないこの思いをタトゥーで自分に分からせるように彫った、それが事実だとね。高校を卒業してすぐに日本の親元から逃げるようにしてここへやって来て過ごした部屋。あんた達の所へ住まないかとパンさんから言われた時は本当に驚いた、それと同時に洗脳された私の生きている理由を与えられたんだと思った」
SUGA:「もういい…」
A:「男として扱われて困る仕事じゃないし、むしろあんた達はそれを望んでいる。なら、私なんか犠牲にして…っ…いいんだ…」
SUGA:「それ以上言うな、俺が悪かった」
A:「私はっ、あんたと同じで本当の愛を求めて己を重ねる、、影だ…」
本格的に涙を流すこいつを、Aを自分の胸に沈める。
声を上げて泣きじゃくるAは年上とは思えない程子供だった、どうして自分はあんなこと言ってしまったんだろう。
『男みたいなやつに守られたくねぇ』『女のくせに生意気だ』。
こんな今にでも壊れてしまいそうなAの心を容赦なく鋭いナイフで切りつけて抉った自分に腹が立った。
悔しくて、苦しくて。
気づけば俺も泣いていた。
白い肌、冷たい体温、口調、そして生き方。
理由は違えど俺とこいつは同じ存在だった。
もっと早く気づいてたら、お互い素直になれたのかもな。
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A:「悪ぃ、柄じゃないことをした」
SUGA:「俺も、悪かった…」
涙が枯れるまで泣いた俺達の間に壁は崩れて無くなっていた。
A:「謝ること、できるんだな」
SUGA:「こっちのセリフだ」
A:「年下のくせに、生意気だ」
SUGA:「年上のくせに泣きすぎだ」
A:「ははっ、素直じゃねぇな」
SUGA:「それはお互い、だろ??」
目元が赤いAはふと「ユンギ」と俺の名を呼んだ。
SUGA:「ん、なんだ」
A:「あんたは1人じゃない、抱えてるものは違うけど私はあんたを1人にさせない。だから、信じてくれないか??」
もう何も恐るものは無い、俺はこいつを信じる。
SUGA:「お前が闇なら、俺もお前とその闇に呑まれよう。深い黒は、黒だから馴染むんだ」
A:「何それ(笑)」
あぁ、やっぱりお前には笑顔が1番似合う。
似た者同士のこの感情は2人だからこそ分かち合える、落ちる時は2人一緒に。
そして幸せを掴む時も俺のそばで。
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香奈(プロフ) - 読んでいてとても面白いです!話の構成が分かりやすくてとても好きです!パスワード教えてください! (2018年12月22日 10時) (レス) id: a6454c6e35 (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - yyitty1206さん» 返信遅くなって申し訳ありません(´;ω;`)今後の展開にもご期待ください!!yyittyさんのボードの方にURLとパスワードを送付致します、作品は更新が停止中なので気長にお待ち頂けたらなと思っています:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月23日 23時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
yyitty1206(プロフ) - とっても面白くてこれからの展開が楽しみです!パスワード教えてください!! (2018年9月21日 22時) (レス) id: 1cf4335225 (このIDを非表示/違反報告)
ソヨカ(プロフ) - 静瑠さん» ありがとうございます!楽しみにしてます!! (2018年9月16日 21時) (レス) id: 63aa5b9f2a (このIDを非表示/違反報告)
静瑠(プロフ) - ソヨカさん» コメントありがとうございます!!ソヨカさんのプロフィールにURLとパスワードを送付しますね!!別作品は更新が遅くなりますが気長にお待ちください:;(∩ ˘ω˘ ∩);: (2018年9月16日 15時) (レス) id: be2936d6a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:静瑠 | 作成日時:2018年8月17日 14時