二十七話 ページ28
お前は、どの面を下げて
言うことを聞かない身体を壁に預けて、ずるずると立ち上がる
ナースステーションから慌てた様子の看護師さんが飛び出してくるのが見えた
「凍月さん！動いちゃダメです！」
止めようとしてくる邪魔な奴らを振り払う力も無く、僕はそのまま炎司さんを見つめる
『とう、やくん、は、どこ、ですか、？』
言葉を発するだけで、息を吸うだけで煙を大量に吸った喉が笛のような音をどこかで立てている
「燈矢は、死んだ」
そう、静かに告げられた
紛れもない、燈矢くんのお父さんの口から
嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ！！！！！！
『う、そを、つくな、エン、デヴァ、ー、！』
「A」
『とう、やくん、はどこ、だ』
「A！！」
『と、うやくん、を、だせ、！！！！』
ほとんど、絶叫だった
周りの病室から騒ぎを聞き付けた野次馬が顔を出してくる
その中に燈矢くんが紛れているんじゃないかと、イタズラ成功、みたいな顔でいるんじゃないかと、
「あつっ、！」
僕の背後にいたお母さん、お父さん、紅朗兄、それから看護師さんが声を漏らした
「A！やめなさい！！」
周りの景色が陽炎で揺らぐ
僕の耳にはなんとも醜い絶叫と酷い耳鳴りが聞こえていて
目から溢れ出して止まらない涙が顔の傷に沁みて痛かった
野次馬たちの顔もぐわんと歪んで、それから僕はまた気を失った
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よまゐ(プロフ) - どこぞのオタクさん» どこぞのオタク様、コメントありがとうございます！私もそう言って頂けると励みになります、たくさん書きますのでゆっくりお待ちくださいな (2023年1月23日 12時) (
レス) id: 3b23ca5f36 (このIDを非表示/違反報告)
どこぞのオタク - え、は、ちょ、続きを...続きを下さい...!!!!見たい衝動が！ヤバイんです！！！ (2023年1月23日 10時) (レス) @page39 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
よまゐ(プロフ) - アカツキさん» アカツキ様コメントありがとうございます！好きと言っていただけて嬉しいです……！これからもお楽しみ頂けるように頑張ります！ (2023年1月19日 21時) (レス) id: 3b23ca5f36 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - こういう作品大好きです…！ (2023年1月19日 21時) (レス) @page18 id: 7a51980396 (このIDを非表示/違反報告)
よまゐ(プロフ) - amoさん» amo様コメントありがとうございます！書きたいことたくさんありますのでじっくりと書かせて頂きます。ご期待に添えるように頑張ります！ (2023年1月18日 21時) (レス) id: 3b23ca5f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よまゐ | 作成日時：2023年1月9日 16時
