敬語系実況者5【最終兵器俺達】 (ページ42)

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75.体の不調ページ42

・ヒラ

もうすぐ春が来る。気温は寒かった時期よりも断然暖かくなっていて、とてもいい時期だと思う。そんな中、Aが体調を崩しやすくなっていた。

元々からAは体が弱いので、季節の変わり目やストレスに寝不足等など、体に負担をかけるとすぐに具合が悪くなったり、倒れたりするので俺達としてもあまり無理をしてほしくない。

今日はフジとAと俺の3人でバトロワ実況をやる予定。LINEで待ち合わせの時間を決める。最俺ハウスに向かっている途中、Aから先に着いたと連絡が来て先に到着したらしい。

フジは10分程遅れるかもしれないと言っていて、どっちの返事にも了解と送っておいた。お昼ご飯時なので、聞いてみると2人ともコンビニから買ったというので、俺も途中でコンビニに寄りお昼ご飯を買う。

そのまま最俺ハウスに向かい、鍵を開ける。Aに声をかけるけど、返事がない。何かしてるのかなと思い部屋の中に入っていくけど、リビングにはAの姿が見えない。

ﾋﾗ「A〜？」

トイレとかにも居る様子がないし、靴も玄関にあった。もしかして実況部屋の方に居るのかなと思い、向かって扉を開いたその時、一瞬思考が停止した。

ﾋﾗ「A……？ A！」

実況部屋の中で倒れているA。声をかけても返事がない。

ﾋﾗ「A！しっかりして！」

Aに声掛けながら、スマホでフジに電話した。フジはすぐに出てくれて状況を説明すると、声掛けても反応がないなら救急車だと言う。

ﾋﾗ「分かった、救急車呼ぶ」

フジとの電話を切って、救急車を呼んだ。声掛けをしていると救急車が到着前に、目を覚ました。声をかけるけど意識が朦朧としているのかしっかり会話が出来ない。その後救急車が到着して話しをしていたら、フジも最俺ハウスに到着した。

「このまま病院に向かいますので、一緒に乗って行く方もお願いします」

Aは最俺ハウスから運ばれた。病院に到着して、わかる範囲でAの情報を提供。

一旦落ち着いたところで、フジと話をする。

ﾋﾗ「大丈夫、なのかな……」

ﾌｼﾞ「……わかんない」

体調が悪くなると、我慢するというのは何度も見ている。だけど、本気で倒れたところというのは、実際は今回が初めて。Aの兄の優弥先輩からは気を付けて見ててくれって言われたのに。

ﾋﾗ「俺がもう少し早くついてれば……Aは」

ﾌｼﾞ「ヒラ＿＿」