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72.お互いの苦労と経験 ページ31

・まふまふ




とある雑誌の取材で、対談を行う事になりその相手は僕が対談したい人となった。色んな人が頭の中で思い浮かんだ。




けど友人としてでは無くジャンルは違えども同じ場で活動する仲間として、1度でいいから正面から語り合いたいと思ったのは、女性ゲーム実況者として活躍するAだった。




最初はさすがにと言う事で、やんわり断られたのだけど、何度か僕が粘ってる内にAは引き受けてくれた。





面と向き合って話すとなると少し緊張して、何か普段見ているAではなく、本当にゲーム実況者として色んな事を見てきたアキを目の前にしているかの様で終始緊張。





写真撮影も上手く進んで、終わったのは夕方頃だった。未来とか過去の話とかしてたからかな、もう少しAと話したいと思ってしまう。




まふ「A」




カバンに荷物を詰めるAに声をかけると、Aはゆっくり振り返って僕と視線を合わせた。




「どうしました?」


まふ「今日はありがとう」


「いえいえ、初めてだったので緊張しましたけど、楽しかったです」


まふ「Aも緊張するんだ(笑)」


「さすがにしますよ(笑)」




なんて笑い話をしながら、2人で外へと出ていく。Aは腕時計で時刻を確認する仕草をした。もしかして予定とか入ってるのかな。




まふ「この後なんか予定とか入ってる?」


「予定は入ってないです。時間も思ったより余ったのでどうしようかなぁと」


まふ「もし良ければさ、もう少し話しない?」


「全然いいですよ、どこにしましょうか」




内心やったー! と喜びつつ、どこへ行くか決めてゆっくり話しやすい場所という事で2人で個室の居酒屋へ。





飲み始めて1時間、飲み方が上手いのかAはそんなに酔っている様に見えない。むしろ僕の方が酔っている。




まふ「なんか本当に今日はさ、Aとあんな風に対談出来て良かったなぁって」


「私も歌い手のまふまふさんの一面がしっかりと見えたので、良かったと思ってます」



まふ「でも、Aも苦労してきたんだね」


「えっ?」


まふ「今日の言葉を聞いててそう思ってさ」




未来は自分の手で変えるもの。それは自分自身と向き合ってきて、変える事が出来たAだからこそ、出た言葉だと思う。

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作者名: x他1人 | 作成日時:2019年12月26日 13時

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