敬語系実況者5【最終兵器俺達】 (ページ20)

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姉さんに呼ばれ舞台裏へ。

「響！来てくれたんだ！」

「この日をどんだけ楽しみにしてたと思ってるの？」

「そっかそっか(笑) ところで、目が赤いけどどうした？」

「ライブの刺激が強すぎた(笑)」

「なんだそれ(笑)」

姉さんはきっと気付いているだろう、泣いていたということを。でも深く聞かないのは、姉さんなりの優しさ。

ｷﾖ「うぉ！ヒビッキーじゃん！」

ﾌｼﾞ「えっ、ヒビッキー！」

ﾚﾄ「おぉ！もしかして噂のヒビッキーくん！？」

牛「噂のヒビッキーくんって(笑)」

ｶﾞｯﾁ「マジで目元そっくり(笑)」

うぉ、眩しい。何このキラキラした人達、眩し過ぎて溶けそう。俺興奮して意味わかんない事考えてる。

「初めまして、いつも姉さんがお世話になってます。弟の響です」

ﾚﾄ「いやいや、こちらこそお世話になってます、レトルトと言います」

ｶﾞｯﾁ「初めまして、ガッチマンです」

牛「牛沢です、よろしく」

どことなく、牛沢さん兄さんに雰囲気似てるなぁと思いつつ、よろしくお願いしますと言葉を返す。

ﾚﾄ「響くんは」

ｷﾖ「レトさん、響くんじゃない、ヒビッキーだよ」

ﾚﾄ「いや、初対面でいきなりヒビッキーは無理だよ(笑) ただの失礼なやつに俺がなっちゃうから」

ｷﾖ「えっ、俺ヒビッキーって初めて会った日に付けたあだ名なんだけど」

確かに出会って名前自己紹介して、その場で付けられたあだ名だったなぁ。

「皆さんの好きな様に呼んでもらえたら、嬉しいです」

ﾚﾄ「じゃあ、ヒビッキーくんで」

ｶﾞｯﾁ「そう言われたら、ヒビッキーだよな(笑)」

牛「俺も便乗してヒビッキーって呼ぶ(笑)」

当時キヨさんにあだ名をつけられた時、嬉しくて地味に1人で喜んでたのを覚えてる。ヒビッキーと呼ばれる度に、くすぐったい感覚。色んな人というよりは、姉さんが大切に思ってる人達に会えてよかった。

「姉さんの大切な方々に会えて良かったです」

ﾚﾄ「ヒビッキーくん、いい子すぎない！？姉弟揃っていい子すぎでしょ」

牛「レトさん興奮しすぎだから、ちょっと落ち着いて(笑)」

ｶﾞｯﾁ「Aに似て、真面目なんだね(笑)」

その後、写真を一緒に撮ってもらい、そろそろ帰る時刻なので姉さんに別れを告げる。

「響、お正月待っててね」

「うん、待ってる」

姉さんは笑って、俺の頭にポンっと手を置いた。その時小さい頃の記憶が蘇った気がする。