検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:175,043 hit

26.トラウマの根本 ページ22

・ヒラ




Aが仕事で忙しいという事で、久々の4人実況を撮った直後の事。キヨが編集をしていて、俺はこーすけと談笑をしていたら、フジが突然声を上げた。



フジ「やばいやばい!」


ヒラ「どうしたのフジ」


フジ「Aが顔バレしてる!」



フジが見せてくれたスマホの画面。




@2521_


最俺のアキの写真が流出したみたいだけど、これって本物?





そこに写っていたのは、紛れもなくAのマスク無しの顔。




キヨ「この写真って……確か飲み会の時のか?」


コースケ「ゲーム実況者だけで集まったやつでしょ?」




元を辿っても、誰が流出させたか分からなかった。すぐにAに連絡を取ると、スマホを見ていなかったらしく状況が把握出来ていないらしい。今から最俺ハウスの方に向かってくるという。






「すみません、遅くなりました」




仕事で疲れているのに、走ってここまで来たらしい、息切れをしてる。何もわからないAに、状況を説明した。




キヨ「どうする、A」


「……少しだけ時間を貰えますか」




ちょっと電話してきます、そう言ってAは部屋を出ていった。





フジ「顔出しだけは避けたいけど……」


コースケ「まぁ、1番怖がってた部分だよね」




そう、Aは何よりも顔出しを怖がっていた。トラウマがあったので、昔から顔バレだけは気をつけてたのに。





幼い頃から中性的な顔立ちだったので、何度も何度もいじられてきたという。その内、普段からマスクをかける様になり、人に表情を見せない様にしていた。




俺達がRainで出会った時も、Aはマスクをかけていて、表情を読み取る事が出来なかったのを思い出す。





高校の同級生とかが後輩であるAの事を、何考えてるか分からない目をしてる、とか顔立ちがもう少し女っぽかったらな、とか。





そう言う時、いつも思っていた。Aは笑ったら可愛いし、マスクしてない時は普通に格好良くて美人だし。さすがに、恥ずかしくて面と向かっては言えないけど。











電話を終えたAが戻ってきた。 少し息を吐いて、口を開く。



「顔バレの件に対しては、顔出ししようと思います」


フジ「でもAっ!」




フジが何か言おうとしたら、キヨが止めた。



キヨ「A、お前はそれで良いのか」


「大丈夫です」



キヨは言った、Aがこう言ってるなら俺らはAのそばに居ていつも通りにするのが1番だろと。

Twitter@アキ→←Twitter@匿名希望


おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
280人がお気に入り
設定タグ:キヨ , 最俺 , ゲーム実況者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: x他1人 | 作成日時:2019年5月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。