敬語系実況者【最終兵器俺達】

17.大切な人 ページ46

・フジ





年初めの動画を撮り終えて、車で一休み。ちなみに1番大きい車で、自由に使えるAの車で来てます。





キヨとAはまだ遊んでる。というか、キヨとAって毎回雪遊びの格好じゃないんだよ。何かね、見てるこっちが寒くなってくる。





ﾋﾗ「思ったんだけどさAって凄くない？ 毎年さ俺達に混ざって、雪上ビーチフラッグス本気でやってるし、ソリの上で立ち乗り平気でやってるし(笑)」



ﾌｼﾞ「きっとAの努力があるから、視聴者の人達も俺達とアキを仲間として平等に見てくれる。男とか女とか関係無しにしたのは、Aの努力だよ。というか、Aの場合昔からあんな感じじゃない？」



ﾋﾗ「確かに(笑)」




そんな話をしていたら、ヒラの体に雪の塊が当たった。当てたのはキヨだ、めっちゃ笑ってるからヒラも参加し始めた。





5人で雪投げして、5人で雪まみれになって、いい思い出がまたひとつ増えた。






数日後の帰る日、見送りの際にAの弟、ヒビッキーが俺達にお礼をしてきた。ちなみに俺達全員響の事ヒビッキーって呼んでます。





「いつも姉がお世話になってます。みなさんが居てくれたお陰で、姉さんは幸せだと思います、ホントにありがとうございます。これからも、姉をよろしくお願いします」


ｷﾖ「何言ってんだよヒビッキー、当たり前だろ」


ﾌｼﾞ「俺達A居ないと困る(笑)」





最俺にもゲーム実況者の世界にもAは唯一無二の存在。





ｺｰｽｹ「俺らをまとめてくれるのがAだからね」


ﾋﾗ「そうそう、だからヒビッキーも安心して？」





今までも、もちろんこれからもAはずっと最終兵器俺達の1人。





「何の話してたんですか？」


「何でもない。姉さん気を付けてね」


「うん、ありがとう。響も気をつけて帰りなよ？ 兄さんにも伝えといて、数日間お世話になったって」


「うん、わかった」





あ、ヒビッキー少し寂しそうな顔してる。あまり表情が出ないけど、寂しそうな顔はわかりやすい。





ｷﾖ「じゃーな、ヒビッキー」





少しだけキヨの言葉が切なく聞こえたのは、気の所為かな。

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