◇ ページ18
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ｷﾖ「A〜準備出来た？」
翌日、別の部屋で着替えたり準備をしていたら、リビングからキヨさんの声が聞こえてきた。鏡で何度か確認して、部屋を出る。
「出来ました！」
ｷﾖ「お〜じゃ、行く……」
振り向いたキヨさんが私の姿を見た途端、言葉を失った。もしかして、言葉を失う程似合ってなかったとかだろうか。
「えっと……ど、どうですかね？」
もうどうにでもなれ精神で、キヨさんに問いかけてみる。答えを聞くのが怖いくせに、聞いてしまったと秒で公開した。
ｷﾖ「可愛いよ、似合ってんじゃん」
キヨさんはハッキリと色んな事を言葉に表す人。だからこそ、こういう時も素直な感想を言ってくれる。嬉しさとちょっと恥ずかしさもあって顔が熱くなる。
・
久々のデートは楽しくて、時間を忘れてしまう程だった。ここ数ヶ月は活動休止の事ばかりだったので、焦っていた気持ちもあるけど今日は少しだけその現実から離れられた気がする。
「ふ〜結構回りましたね」
ｷﾖ「久々に色んな所見たわ(笑) てかさ、あそこの新作結構良かったよな」
「確かに、凄いかっこよかったです！」
他愛もない話をして、2人きりで過ごす時間はみんなと遊ぶ時と全く違う感情が渦巻く。自然に手を繋いだ手が凄く暖かい。
ｷﾖ「A、聞いてた？」
「えっ、聞いてましたよ」
ｷﾖ「絶対聞いてなかっただろ」
「……すみません、聞いてませんでした」
やっぱり、と笑うキヨさんの横顔。今ここにカメラがあったら収めておきたい位だ。
ｷﾖ「人の顔見すぎ」
「いいじゃないですか〜減るもんじゃないんですし」
ｷﾖ「いや減るって(笑) 俺の心がすり減るわ」
「心がすり減るってどういうことですか(笑)」
その時、私の手を握るキヨさんの手に力が入った気がした。そういう事だよ、と悲しく笑うキヨさんを見て一気に思いが込み上げた。
そうだ、私は大切な恋人を1年も待たせるんだ。きっと会えない日の方が長くて、当たり前のように過ごしてきた毎日は、当たり前じゃなくなる。
1年なんてあっという間だよという人もいる。だけど、あっという間の日々の中にどれだけ大切な日々が含まれているのか、私は知っている。
「キヨさん、待たせる事になってごめんなさい」
ｷﾖ「んー？ なんだよいきなり」
「今になって、離れたくないって思っちゃって……自分で決めたのに身勝手ですよね」
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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翠(プロフ) - こはるさん» こはる様 色んな未来がありますからね、今はまだ未定ですが今後未来を描く可能性はあると思います。その時は是非楽しんで頂けたら嬉しいです！ 長い間、ありがとうございました！ (2021年10月24日 2時) (
レス) id: 9695208d23 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 超夢女子さん» 超夢女子様 ありがとうございます！ 楽しんでいただけたなら、今まで書いてきた事は無駄じゃなかったと思えます。本当にありがとうございました！ (2021年10月24日 2時) (レス) id: 9695208d23 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 匿名きつつきさん» 匿名きつつき様 ありがとうございます！ 長い間、この小説を読んでくださった事に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました！ (2021年10月24日 2時) (レス) id: 9695208d23 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 未来の話も気になるところではありますが、完結おめでとうございます！本当に長い間お疲れさまでした！！ (2021年10月23日 20時) (レス) id: 8382f4db1b (このIDを非表示/違反報告)
超夢女子(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に楽しく長い間読ませていただきました！！お疲れさまでした！！！ (2021年10月23日 16時) (レス) id: 82e8868df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠 x他1人 | 作成日時：2021年10月1日 17時
