98.根は真面目な友人の話 ページ37
・フジ
2人が付き合い始めて、もう1ヶ月が経とうとしてる。だからといって2人が俺らの目の前でイチャイチャするとか、そんなのは無くてメンバーも全員何も変わらない。
最初、キヨから話があると言われた時もしかしてと思ったけど、やっぱりそうだった。こーすけは俺の気持ちを知っていたから心配してくれたけど、自分でも驚くくらいに2人を心から祝福できた。
そして今日は3人で実況を撮る為に、最俺ハウスに集まる事になっている。到着すると、Aが居るのかなと思いきや、珍しくキヨが先に来ている。
ﾌｼﾞ「お疲れ〜珍しいねキヨが先に来てるなんて」
ｷﾖ「いつも俺が遅刻してるみたいな言い方だな(笑)」
ﾌｼﾞ「だってほぼいつも遅刻じゃん(笑)」
そんな話をして、キヨがAは先に入っていた用事を済ませてから来るらしいという事を言っていた。そっか〜と返事をして、色々と鞄から出していたらキヨが話しかけて来る。
ｷﾖ「なぁ、フジ」
ﾌｼﾞ「ん〜何だよ」
ｷﾖ「……やっぱ、何でもない」
ﾌｼﾞ「何それ(笑) 気になるじゃん、何だよ」
キヨは何かを気にして、それ以上言葉を紡ごうとしなかった。
ﾌｼﾞ「そういうの、キヨらしくないよ。言いたい事があるならハッキリ言ってよ」
ｷﾖ「いや……お前をさぁ、傷付けたんじゃねぇかなって。みんなの前で言うって決めたのは俺だけど……」
キヨって普段は人をいじったり、まぁまぁの暴言吐いたりするけど、根は凄い真面目でいつも誰かの事を考えてる。そういう面では、Aと似てるなぁなんて思ったり。
ﾌｼﾞ「傷つく訳ないじゃん。むしろ俺は心から2人を祝福できて良かったって思ってるけど？ キヨ、もう俺の事なんて考えんなって(笑) 俺は俺で、しっかりAに気持ち伝えられて後悔してないしね。だから、キヨお前はAの幸せだけを考えろ、それ以外は許さん(笑)」
元々から分かってた事だから。それでも自分の気持ちに嘘をつかずに、Aに告白した事を褒めてほしいくらいだよ。
だからこそ、2人には幸せになってほしい。十数年もお互い片想いで誰の事も見向きもしないなんてさ、なんて純粋で一途なんだろうって思う。
ｷﾖ「フジ……」
ﾌｼﾞ「お前がそういう感じなの気持ち悪いからやめろ(笑)」
そう言って笑うと、キヨも先程までの表情を崩して笑った。
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明(プロフ) - コントローラーさん» ありがとうございます！ コントローラー様のお言葉を活力に頑張ります！ (2020年6月23日 15時) (
レス) id: f2c90cc64b (このIDを非表示/違反報告)
コントローラー - 明さん» はい！楽しく見ていきたいです！() (2020年6月22日 16時) (レス) id: 6d089ae50d (このIDを非表示/違反報告)
明(プロフ) - コントローラーさん» コントローラー様 初めまして！ この小説はとても長く、他の方より読みにくいかもしれないと自分で思っていたのですが、1から楽しく見ていただけているなんてとても光栄です！ 応援ありがとうございます！ まだまだ続きますので楽しく読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月21日 17時) (レス) id: f2c90cc64b (このIDを非表示/違反報告)
コントローラー - 明さんはじめましてコントローラーと申します！この作品を知ったのは最近ですが、1から楽しく見させてもらっています！これからも更新頑張ってください！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: 6d089ae50d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明 x他1人 | 作成日時：2020年5月24日 12時
