◇ ページ32
・
みやっちは見せてあげます私の底力と言って、クレーンゲームに挑戦すると、宣言通りみやっちは1発で黒猫のぬいぐるみをゲットした。
96「すげー！ ほんまに1発やん(笑)」
「おぉ、凄すぎです！」
そんなこんなでゲームセンターを遊び尽くし、今度はわしの大好きなタピオカを飲みに行くことに。
ﾐﾔﾋﾞ「そういえば、Aさんタピオカ飲んだ事ないって、Twitter呟いてませんでした？」
「そうなんですよ〜色んな人がタピオカを飲んでるの見るんですけど、自分で買う機会があまりなくて(笑)」
ﾐﾔﾋﾞ「ここにタピオカの専門家いますからね(笑)」
わしの顔を見て言うみやっち。確かにわしはタピオカがめちゃくちゃ好きやけど、専門家ではない。でも、飲んだ事ない人に飲んでもらうのって結構ワクワクする。
行列に並んでいる時、わしはふとこの前の事を思い出し、Aに話しかけた。
96「A、この前は助けてくれてありがとう」
「えっ、あぁ、気にしないで下さい」
96「Aが助けてくれた時、めっちゃかっこよかった」
「ああいう場で人に絡むなんて、マナー違反です。それに、くろさんが言われた言葉にカチンと来ちゃって」
96「もしかして……チビ女？」
縦に首を振ったA。確かにチビ女、という言葉はわしにとって好きな言葉ではない。さんざん身長についていじられて、面白がられるのも嫌で嫌で仕方なかった。
「私はくろさんと逆で身長が高いんですけど、幼い頃はそれが嫌で嫌で仕方なかったです。周りからデカ女とか、デカすぎて女じゃない〜とか」
幼い頃はわしと真逆の事でいじられてきたという。
「だから好きじゃないんです、笑いながら人を貶す人を。人の気持ちを考えずに、人の心に土足で踏み入ってくる人が」
Aの言葉重く深いものだった。
優しい人はそんな事ないよとか言ってくれるけど、むしろそれが逆に心苦しい時もある。だからこそ、Aの言葉は綺麗事なんかじゃなく傷付けられた人が言える言葉な気がする。
「その言葉でどれだけ人を傷つけてるかなんて、きっと言ってる本人はわかってないんです。無慈悲で残酷な言葉一つで人が傷つくことを知らない人達は平気で言葉を凶器として扱い始めます」
Aの言葉を聞いて周りの音が聞こえなくなった。確かに平気で人は言葉を凶器として扱う。それがどんなに大変なことかも知らずに。
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「キヨ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明(プロフ) - コントローラーさん» ありがとうございます！ コントローラー様のお言葉を活力に頑張ります！ (2020年6月23日 15時) (
レス) id: f2c90cc64b (このIDを非表示/違反報告)
コントローラー - 明さん» はい！楽しく見ていきたいです！() (2020年6月22日 16時) (レス) id: 6d089ae50d (このIDを非表示/違反報告)
明(プロフ) - コントローラーさん» コントローラー様 初めまして！ この小説はとても長く、他の方より読みにくいかもしれないと自分で思っていたのですが、1から楽しく見ていただけているなんてとても光栄です！ 応援ありがとうございます！ まだまだ続きますので楽しく読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月21日 17時) (レス) id: f2c90cc64b (このIDを非表示/違反報告)
コントローラー - 明さんはじめましてコントローラーと申します！この作品を知ったのは最近ですが、1から楽しく見させてもらっています！これからも更新頑張ってください！ (2020年6月21日 13時) (レス) id: 6d089ae50d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：明 x他1人 | 作成日時：2020年5月24日 12時
