敬語系実況者6【最終兵器俺達】

78.推しが尊い ページ6

・アキリスナー





唐突ですが、推しが尊いです。




『みなさん、こんばんは〜お元気ですか？』




私の推しはゲーム実況者のアキちゃん。かっこよくて美人さんで、でも笑うと可愛い。ゲームも上手くて、優しくて、女の私すら惚れてしまう。





アキちゃんに出会ったのは、今から3年程前。まだ中学校3年生になったばかりの頃。受験生だったので、勉強漬け毎日で息抜きやストレス解消が出来なかった。




休憩中に何となくYouTubeを開いて、何か見ようかなと思っていたら、あなたへのおすすめでとあるホラーゲームのサムネが出てきた。私はホラーが苦手な方なので、開こうと思わなかったがスクロールする際に触れてしまい開いてしまう事に。




当時ゲーム実況者という人達の事は知っていた。男性が多く、色んなゲームを実況している人達という軽い認識。




すぐに戻ろうと思って、戻るボタンを押そうとした時。




『皆さん、どうもアキです。さて、今日は新しくホラー実況を始めていこうと思います』





聞こえてきた声は、巻き戻してもう一度聞いてしまうほどに、私にとってはどストライクな声。少し低めの声に、落ち着いた喋り方。私はホラーが苦手だというのに最後まで見てしまった。




そこからはもう早かった。沼に落ちるというのだろうか、勉強の合間の息抜きは必ずアキちゃんの動画を見てストレス解消。




行きたい高校にも受かって、自分の助けになってくれたアキちゃんには感謝している。




アキちゃんの動画は多分ほとんど見た。いつの間にか苦手だったホラーにも耐性がついてしまう。





嫌な事があった時もアキちゃんの動画を見て、笑って嫌なことを吹っ切っていた。それ程、アキちゃんは私の生活の一部になっていたのだから。





去年のレベフォーにはキヨくん推しの友達と参加出来た。初めて生でアキちゃんを見る日だったので、めちゃくちゃ緊張していたのを覚えている。




遠くて手の届く範囲でもないのに、ガタガタと手は震えて止まらなかった。同じ空間に居るって言うだけで嬉しくて、興奮が止まらなくて。アキちゃんが登場した時は、思わず泣いてしまった。





『どうも、アキです！』





動画とは違った声、楽しそうに笑う顔を見れてホントに同じ空間にいるんだって実感した。それにドラムのソロもカッコよすぎて、悶えましたね。

◇→←【生放送】久々に雑談します【アキ】

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す