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次の日、私はパソコンのある部屋に入らないようにした。癖で朝早く起きてしまったので、朝から時間を潰すのにどうしようと考える。
不思議と朝ごはんは少なめだが食べられた。昔から体調が悪くなると食欲が落ちて、食べなくても良いとなってしまうので、よく家族に怒られた。
朝ご飯を食べられた少し元気が出た私は、部屋の掃除を始める。普段は時間が空いた時にササッとやるくらいで、細かいところは出来ていない。
音楽をかけて掃除を始める。でも、しっかり食べていないので体力がそんなにないことに気付く。やっぱりしっかり食べないともたないんだなぁ。
そんな感じで、その日は普段やらない事を沢山やった。家のテレビで映画を見たり、久々にお菓子を作ったり、お風呂に長めに入ったり。
些細な事で溜めていたものが零れ落ちる様に消えていくのがわかった。自分には一呼吸置くという事が足りなかったのかもしれない。
やっぱり恐怖は未だにある。彼の声も時折頭の中で響く時もある。けれど、終わった事だとしっかり理解出来ている。
私がゲーム実況出来なくなるのは、彼の思うつぼなのかもしれない。
次の日、私はテレビを見ていてふとゲームのCMを見た。
「ゲーム、やりたいなぁ……」
その時ハッと気が付いた。無意識のうちに出ていた言葉は、ゲームをしたいという言葉。2日程前までは、なかった感情。
私は直ぐに実況部屋の前まで行く。だけど、ドアを開ける直前で手が止まる。もしこのドアを開けて同じことになったら？ ただゲームしたいと思っただけで、また声が出なくなったら？
今ゲーム実況をやりたいかと聞かれたら私はなんて答えるのかな。
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今日は、最俺ハウスに集まって5人で実況を撮る。久々に集まったので話が弾んで、予定していた時間を過ぎていた。
いつも通りの感じが、たまらなく幸せだ。
「そろそろ実況します？」
ｷﾖ「そうだな、もう2時間過ぎてるし」
「さすがに2時間は大幅ですね(笑)」
5人で実況部屋へと向かい、それぞれの席に着く。
ﾋﾗ「今日は交代選手じゃなくて、最初っからA参加出来るゲームだよね？」
ｺｰｽｹ「そうそう、フジがまた見つけて来てくれた(笑)」
フジさんの始めるよ、という声で私は画面に目を向けた。
【生放送】久々に雑談します【アキ】→←77.離れて分かること
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明(プロフ) - ちまさん» ちま様 一気読みしていただけるなんて、とても嬉しいです！ 引退をかけた勝負の回はどうやったらハラハラする感覚を小説で表現できるのだろうと悩んだ部分なので、褒めていただけて光栄です。 面白いと言って下さりありがとうございます。これからも頑張ります！ (2020年5月10日 11時) (
レス) id: f2c90cc64b (このIDを非表示/違反報告)
ちま - 1から一気読みしました！！！！！めちゃくちゃ面白いです！！アキちゃんの引退をかけた勝負は読んでいて自分も生放送見てる気分なってました！続き楽しみです！ (2020年5月10日 6時) (レス) id: b0d560efb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明 x他1人 | 作成日時：2020年3月4日 14時
