3話「愉悦を求めて入学初日�◆� ページ3
「ボ……俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ。」
名前言うんかい。
心音は内心でツッコミをいれた。
飯田と名乗った少年は、手振りや口調からして生真面目で、素直な性格をしてそうだ。
心音はいつもの癖で、性格分析を始めていた。
「……僕は引っ越して来たから学校名は言わなくても良いよね。というか言いたくない。
心音A。よろしく。」
何をどうよろしくするか分からないけど。
____心音の内心は常に荒れている。
不良少年は心音の方をチラリと見て、すぐに目を逸らした。そして飯田の方を向いてハッと鼻で笑いながら、
「聡明〜！？
くそエリートじゃねえか！ブッ殺し甲斐がありそうだな！！」
「君ひどいな本当にヒーロー志望か！？」
_____本当に、だ。
あれはどこをどう見ても、どう考えても慢心の塊だ。
ヒーローに大切な素質に”自信”はもちろん入っている。が、あれだけプライドが高いと___折れた時が面倒臭そう。
協調性も皆無だろうな、と心音は呆れつつ、後ろを振り向く。
「君、彼の知り合い？
あいつの名前と、君の名前。教えてくれないかな。」
緑のもじゃもじゃ頭と、そばかすがトレードマークであろう少年に声をかける。
出来るだけ微笑んでいたのだが、少年は肩を震わせて、カミカミで返事をした。
「えええっと、あの、かっちゃん……じゃなくて、彼は爆豪勝己って言います！
ぼぼ、僕は……緑谷出久、です！！」
卑屈で、自己評価が低いであろう、欲の少ない人間。というか、臆病にも程があるだろう。
「クソナードが俺の紹介すんじゃねえクソが！！
てめーもてめーだピエロ野郎！何で俺に直接聞かねえんだよ！」
「だって君、素直そうな顔してないじゃないか。むしろ反抗期の絶えない餓鬼みたいだ。
っていうかピエロ野郎って何さ。ピエロ野郎って。」
「ああ！？ゴチャゴチャうっせえ！！」
「あー、もう……初日から目立ってるから……やめて…ほんとに…うん。」
ガミガミと爆豪が、静かにたしなめるように心音が話すものの、教室内でかなり目立っているのは言うまでもない。
はあ、とため息をつきながら心音は爆豪の目を指す。
「目が物凄くつり上がってる。もう少しで90度に到達しそうな勢いで。……ヒーロー志望なら大人しく”いい子”に着席しときなよ。」
心音の指摘に益々怒りを爆発させる爆豪だった。
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ロロロ(プロフ) - 赤字さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 21時) (
レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
赤字 - 面白いです♪ (2018年4月28日 20時) (レス) id: b278d1cf65 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！修正しました！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ２２ページの爆豪が爆轟になってるんですが…更新、待ってます！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: 269a2a006a (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます！物間くんの……親戚かもですね((体育祭編まで時間がかかりそうですが気長にお待ち下さると嬉しいです……！！頑張ります！！ (2018年4月28日 12時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロロロ | 作成日時：2018年4月18日 15時
