12話「個性把握テスト��」 ページ12
「………あ。そうだそうだ。」
ぴたり。と、心音は止まった。
彼には
だって____色々気になるし。面白そうだし。
アドバイス、みたいな感じのを……。
そう思い、緑谷の方を見る。
「……案外大丈夫そうだね。」
______生半可な気持ちで雄英に入学した訳では無い。と。
いやまあ、そもそも他人を助ける為だけに自分の身を犠牲にしてる時点でヒーローの素質は十分にあるだろう。
「……最大限しか出せないというのなら、最小限に抑える努力、だよ。」
……考えたらわかることか。
わざわざ伝えるまでもないだろう。
*****
「心音くん。緑谷君と相澤先生は一体何を……？指導を受けていたようだが。
というか、何故君は緑谷君の元へ？」
元の場所に戻って緑谷の奮闘を見る。
____そう心音は考えながら、戻った際に飯田にそう聞かれた。
「除籍宣告だろ。
こいつが何してたかは興味無ぇ。」
と、爆豪が答えた。
それに対して違うよ、と笑いながら心音は話す。
「除籍宣告受けてたのはほとんど事実みたいな感じだけれど……。
ここで性懲りも無く玉砕覚悟の全力か、はたまた萎縮して最下位に収まるか。
どちらに転んでも見込みは無い。
けれど_____いつだって選択肢というのは、無限に広がっているものだよね。」
そう心音が告げた瞬間だった。
「力の調整…僕にはまだ出来ない…！
この一投で「出来る可能性」に懸けるのか？オールマイトも言ってたのに？一朝一夕にはいかないって……！
ダメだ……ダメだ！」
_____それなら！ただ！！全力で！！！
「まだ……。」
相澤先生の言う通りだ。
これまで通りじゃヒーローになんてなれやしない。
「まだだ！！！……まだ！！！！」
僕は人より何倍も頑張らないと……ダメなんだ！
緑谷が考えた、今の自分に出来ること。
それは___
「最大限で……最小限に……」
だから全力で！！
「今！！」
僕に出来ることを！！！
”最大限を最小限の被害に抑えて、出し切る事”
それが緑谷出久が今、咄嗟に頭に思いついた___最善策。
「そうだ。爆豪君。
さっきの答え、見つかったよね？
_____緑谷出久は、無個性では無いよ。」
心音はその光景を見つめながら、
隣で放心している爆豪にそう言った。
爆豪から感じ取れるのは__困惑と焦燥。
下に見ていた人間が今、自分と同じ土俵にいることの許せなさだった。
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ロロロ(プロフ) - 赤字さん» ありがとうございます！ (2018年4月28日 21時) (
レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
赤字 - 面白いです♪ (2018年4月28日 20時) (レス) id: b278d1cf65 (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！修正しました！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ２２ページの爆豪が爆轟になってるんですが…更新、待ってます！ (2018年4月28日 18時) (レス) id: 269a2a006a (このIDを非表示/違反報告)
ロロロ(プロフ) - 涼花凛娘さん» コメントありがとうございます！物間くんの……親戚かもですね((体育祭編まで時間がかかりそうですが気長にお待ち下さると嬉しいです……！！頑張ります！！ (2018年4月28日 12時) (レス) id: fc1c559d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロロロ | 作成日時：2018年4月18日 15時
