鈴木入間くんの妹､アガレスくんの彼女です3

78話:優雅な打ち上げ ページ13

ナベリウス・カルエゴside


ビーチパラソルの下で読書をしながら
濃い果物の味がするワインを飲んでいると
食欲をそそられる香りが鼻につき本を閉じる


"ｺﾄｯ"


ピ｢...ん｣

カ｢ご苦労｣


アガレス・ピケロが不貞腐れながら皿を置き
人が群がる場所に戻って行く


バ｢カルエゴくんはあっち行かないの?｣


同級生であるシチロウがカクテルを飲みながら
こっちに話しかける


カ｢あんな騒がしい所ではゆっくりできん｣

バ｢もーノリ悪いな｣

カ｢ふんっ｣


フォークで薄緑の細い何かを刺し口に運ぶ


"ﾎﾟｷｯ"


歯ごたえがいい細長いのと肉の油が合い
ワインが進む

ワインを飲んでいると


｢先生...追加です｣


"ｺﾄｯ"


｢左から"鶏ムネ肉のホイル焼き"､"焼き牡蠣"､"ホットドッグ"です｣

｢牡蠣にはレモンを搾ってお召し上がりください｣

カ｢あぁ｣

｢バラム先生も...こちらに背を向ければお口は..見えませんよ｣

バ｢うん､そうしよっかな｣


Aがコンロに戻っていくのを確認し
レモンを牡蠣に絞る


カ｢シチロウも食べるか｣

バ｢1個もらおうかな｣


マスクを外したシチロウに牡蠣を渡し口に運ぶ


"ﾊﾟｸｯ"


先日､カキは貝類だと聞いたが
コレは貝の味を凝縮されている味がする...
レモンでサッパリしてるし食べやすいな


バ｢あ､そういえば｣


チキンを食べているシチロウが何かを思い出したのか
声を出す


バ｢オペラ先輩からメール来てたけど返信した?｣


"ｷﾞｸｯ!"


バ｢...してないんだ｣


あの人にメールをしたら絶対に海に来る

毎年うるさい環境で酒を飲みゆっくりできなかったのだ､
今年は静かな空間で酒を飲む
そう思いながらワインを飲み干す


"ﾄﾎﾟﾎﾟｯ"


｢ワインのおかわりです｣


コイツ((名前))...いい時に来るな...


｢それと...｣


"ｺﾄｯ"


｢こちら追加です｣


なんだ?ト魔トの上に白いものが...
それにこの独特な香りのものは...

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