鈴木入間くんの妹､アガレスくんの彼女です3

69話:訪問者の朝ごはん ページ1

ナベリウス・カルエゴside


目が覚めると見覚えのない天井を見て
昨晩のことを思い出す

オペラ先輩が鈴木兄妹に"使い魔召喚シール"を貼り
またしても鳥の姿になった私は
オペラ先輩に毛を触られケアまでされて...


カ｢はあぁぁぁ...最悪だ...｣


早くこの家から去ろうとベットから出ようとしたら


"ｺﾝｺﾝｯ"

"ｳｨﾝｯ"


｢あ...おはようございますカルエゴ先生｣


鈴木兄妹のまだ常識がある妹､鈴木Aがワゴンを押して
部屋の中に入ってきた


｢朝ごはんを...お持ちしました..｣


そう言って私の上にミニテーブルを置き
朝食の準備を始めた


｢本日は和食です...｣


"ｺﾄｯ"


｢左から"枝豆と鮭の混ぜご飯"､"豚汁"､"卵焼き"､"夏野菜の肉巻き"､"3種のきんぴら"です｣

｢お茶は"緑茶"と"ほうじ茶"どちらにいたしましょう...｣

カ｢...ほうじ茶を頼む｣

｢かしこまりました｣


なんだこの至れり尽くせり状態は!!

まぁ何もしないで朝食が出てくるのは
楽で構わないが...


｢冷めないうちにお召し上がりください...おかわりもありますので｣

カ｢あぁ...｣


箸とお椀を持ち緑の豆が入った米を口に運ぶ


"ﾊﾟｸｯ"


緑の豆がほんのり甘い...
先日夜食で出た鮭の甘い油も米に絡まりいける味だ


"ﾊﾟｸｯ"


歯ごたえが3種類ある優しい味をしたきんぴらは
朝の眠気を冷ましてくれる


｢きんぴらは"ゴボウ"､"レンコン"､"大根の皮"を使っています｣

｢お帰りなさる時に..タッパーに入れておきますね...｣

カ｢あぁ｣


"ﾊﾟｸｯ"


この肉巻き...肉の甘い油と野菜のほろ苦さが
絶妙にマッチしていて美味い...


カ｢おい､この緑色の細いのはなんだ｣

｢"ピーマン"というお野菜です､苦味があまり感じないように調理しましたが...苦手でしたか?｣

カ｢いや､そんな事はない｣


そう言ってほうじ茶を飲む

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