恋が始まる気がしない！ (ページ4)

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4 JM ページ4

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『間違えてるとこに付箋貼ったから。』

押し付けるように返されたのは、僕が徹夜で仕上げた資料。

無数の付箋が飛び出している。

はぁ…

なんでこんなに仕事ができないんだろう。

デスクに戻って広げれば、見えていたよりもっと多い付箋に目眩がする。

この間もコピー機を壊して怒られたばかりなのに
僕のせいで余計な時間を…

落胆しながら最後の一枚をめくると、ひとつだけ違う付箋が貼ってあった。

JM｢"徹夜の頑張りは認める" …｣

え、これ褒められてる？
この僕が、褒められてる？

仕事の鬼で、毎日怒られてて、
にこりともしてくれないあの部長に？

しかもウサギの付箋だ

JM｢…かわいい｣

『パク君！』

JM｢はっ、はい！｣

『それ午前中に仕上げて。もう1回見るから早めに』

返事をしたはいいものの、これだけのミスを
あと1時間でできるかどうか…

部長のデスクを盗み見る。

美人なせいもあって真顔がちょっと怖い。
というか、怖いっていうイメージが強いからかな？

後ろで1つにまとめられた髪とシワ1つないスーツ

部長に憧れてるという女性社員は結構いるらしい。

JM｢…っ｣

やばい、目が合っちゃった…

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