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『謹慎じゃなかったの』
YG｢いや、謹慎｣
『なんでいんのよ』
音楽室に影が見えて、来てみれば案の定ミンユンギだった。
YG｢暇すぎんだろ。バイトもねぇし…｣
『バイト？何の？』
YG｢音楽スタジオ｣
ほんとに音楽好きなんだ…
見かけによらず健全そうな趣味につい頬が緩む
『音楽関係の夢、てっきり諦めちゃったのかと思ってた』
ピアノの椅子に腰掛けている姿もそう言われれば似合う気がしてくる。
私を見て小さく笑うと、鍵盤に指を添えて
静かに弾き始めた。
…
思わず目を閉じてしまいそうな優しい音色。
曲名もわからないのにどこか懐かしく感じる。
落書きしたり、ゲームをしたり、
私の耳に容赦なかったあの指が、奏でている。
見た目からは想像もできない繊細な音色に
ただただ、聴き惚れてしまった。
『…すごい』
YG｢久々に弾いたわ｣
『今のって何の曲？』
YG｢ベートーヴェンの"月光"｣
音楽について無知な私はいまいちピンとこなかったけど、人名だけなら知ってる。
『ピアニストになるの？』
私の質問に少しだけ黙って、視線を下げる。
YG｢いいや｣
『え〜、じゃあ何だろう…作曲家？
あっ、歌手か！』
硬い頭では他に浮かばなくて思いつく限り言ってみる。
その全てに首を横に振って笑った。
YG｢俺がスタジオでバイトしてる理由、分かるか？｣
『将来のためとか？』
YG｢気を紛らわせるためだよ｣
心なしか、やけにその声が響いた気がした。
YG｢ユナが言った通り、もう将来のことは諦めてる｣
パタンと蓋を閉めて布を被せる。
まるで自分の視界からピアノを遮るように。
YG｢本当はピアノももう弾くつもりは無かったし、
今日のが最初で最後のお披露目だな。笑｣
『……なんで？』
嫌な予感というのは
妙に当たったりするもので。
私の質問に笑っただけで何も答えなかったのが
その嫌な予感をさらに助長する。
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ナムジュンの彼女でｓ((殴 - 主様、ユンギおっぱにキスされちゃう世界線どこですか (2022年1月26日 22時) (
レス) @page48 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
さーあ(プロフ) - めっちゃいい話ありがとうございます 更新楽しみに待ってます (2020年12月9日 13時) (レス) id: db88210b2a (このIDを非表示/違反報告)
ユンギ推し - いいお話ありがとうございます！途中から泣いちゃいました（ウルウル） (2019年10月22日 22時) (レス) id: e512c5d2f6 (このIDを非表示/違反報告)
miz(プロフ) - ねおさん» 嬉しいです;_;頑張ります！ありがとうございます^^ (2019年10月2日 7時) (レス) id: 457dd6a369 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 久しぶりに凄く素敵な作品に出会えました！更新待ってます！ (2019年10月1日 22時) (レス) id: 5786211d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年9月28日 23時
