HugMeOrBomb.【YG】

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｢やってねぇっつってんだろ｣






終礼の直前になって、少し前にあったように
また言い争いをする声が校舎に響いていた。








｢疑われるような生活してるからだろ｣



｢どんな言いがかりだよ笑｣




｢どうせ人の金取って生活してるくせに｣



｢あ？｣








財布が消えたとかで、失くした本人が盗まれたと言って犯人探しをしているらしい。

その疑いをかけられているのは
どうやらミンユンギのようで






JA｢あー、やっちゃったね｣





私が人の群れから覗いて見えた時には、盗まれたと主張する彼の口元から血が出ていた。

廊下に尻もちをついている。




やがて騒ぎを聞きつけた先生が数人やって来て
ミンユンギを連れていった。


どっちが悪いかは問題ではなく
手を出した方は問答無用で謹慎処分になるはず。


何とも言えない気持ちで見送って、チャイムの音で教室に戻った。









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『じゃあね』



JA｢ばいばーい｣






放課後になって一人で職員室に向かう。




いつもは部活の監督や次の日の準備などで割と静かな職員室で、生徒指導教員の声がやけに聞こえてくる。







｢で、実際は盗ったのか？正直に言え｣



YG｢…｣





明らかにイラついてるような、呆れた表情。






｢違うなら違うでまた話し合いすりゃいいんだから｣



『先生』





私の声に二人共振り向いた。





｢おぉ、ソンか。どうした？｣




黙ったままのミンユンギにイライラしていたのを
取り繕うような笑顔だ。







『そういうことをする人じゃないです』



｢…え？｣




『ユンギくんは、そういうことはしません。』





私がここへ来た理由であり、言いたかったことを伝えたけれどミンユンギは黙ったまま。






｢証拠は？｣



『証拠も何も、そもそもそういう人じゃ…』




YG｢俺がやったよ｣





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