ムカつくあいつと 【JK】

22 ページ22

.







家に帰ってゴロゴロしてると、テレビで観光地の特集をしていた。



大邱のはずれに、他より少し遅れて咲くひまわり畑があるらしい。






『ひまわりかぁ…いいなぁ行ってみたい』



母｢早く行かなきゃ枯れちゃうわよ。見頃は今月末までだって。｣





確か去年も、行きたいねなんて話してる間に見頃が終わってしまって、結局行けなかった。


スマホで調べると綺麗な写真がいっぱい出てくる。






こんな所にユンギ先輩と行けたらなぁ…


花より団子状態でユンギ先輩ばっかり見ちゃいそうだけど。









.









｢えーっ！ユナちゃんかわいいっ｣



『そ、そう…？』






暇を持て余して、柄にもなくネイルをしてみたら
思いの外クラスの女子の反応がよかった。



家にあったのがお母さんの大好きなピンクだけだったから、ピンク。

あんまりピンクは身につけないタイプだけど…





我ながらいい感じに出来た指先をいじいじしてたら、数人に机を囲まれてもてはやされてるという状況です。




やっとほとぼりが冷めたあと、ジミンが通りかかった。








JM｢おはようユナちゃん｣



『おはよ』



JM｢なんか囲まれてたけど、どうしたの？｣




『あぁ…ちょっと塗ってみたら人気者になっちゃった。笑』






ジミンに見せると、凄い！と目をキラキラさせている。






JM｢かわいい。似合ってる！｣



『そうかなぁ』



JM｢うん。ネイリストになれそう｣



『褒めすぎだよ笑』







普段と違うことをするのって楽しいけど、同時にそれは違和感でもある。


こんなに褒められるなんて思わなくて照れくさいけど…







.

23→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す