sweet honey* (ページ3)

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Part2 ページ3

▽

あの日から3日が過ぎたが未だ連絡はしていない。

だって連絡をして、冗談で言っただけだよーとか言われたらどうしよう。

そんな変な考えが頭をぐるぐると掻き回す。

『あっ！』

何かが私の手を動かし、送信ボタンを押してしまった。

その方向を見ると、私の目をじっと見つめるルルがいた。

ルルは私の飼っている、寂しがり屋でいたずらっ子な猫だ。

ご飯をあげたのがもう気づいたら3時間も前だったので、お腹がすいていることはすぐ気がついた。

『ごめんね〜、ルル』

そう言いながら優しく頭を撫でる。

こんなにもなるせさんのことで悩んでしまっている事実が心に染みる。

そんな時ブーッとスマホが鳴った。

恐る恐るDMを開く。

なるせ＜今電話出来ますか？＞

驚いたが平常心を保ち、出来ますと送信した。

すると、すぐ電話がかかってきた。

『も、もしもし』

なるせ｢あ、もしもしー｣

低くて優しい声が耳に響く。

『私から誘っておいて、連絡遅くなってごめんなさい』

なるせ｢いや俺の方こそ全然連絡できなくてすみません｣

なるせ｢えっとあの日フルパ組んでたメンバーで行くんですよね？｣

『それが……』

実はあの日、私がなるせさんを誘いdiscordを切った後、他の方にも声をかけた。

だが答えは全員ＮＯ。

急にみんなに嫌われたのかと思った。

なるせ｢じゃあご飯は無しかぁ｣

『え、なんでですか？』

なるせ｢だってnagiさんはあのメンバーで楽しかったから誘ってくれたんでしょ？｣

なるせ｢多分日付をずらせば今度みんなで行けると思いますよ｣

『そう、ですね…』

そうだった。

なるせさんと二人きりという事しか頭になかったけど、元々はみんなでご飯に行きたいという理由だった。

みんなで行きたいのはそうだけど、

無くなっちゃうのは何だか寂しい。

なるせ｢じゃあまた今度…｣

『ちょっと待った！』

なるせ｢え、あ！はいっ！｣

『ご飯！行きましょう！』

なるせ｢え、でも他の人たち…｣

『なるせさんと行きたいんです！』

なるせ｢ぇ｣