【探偵たちの鎮魂歌】目覚めたら金髪碧眼ロリになっていました。【名探偵コナン】

たかしま町 ページ9

……と、意気込んだのはいいものの…。


｢くそっ！なんなんだこの渋滞は！こっちは娘の命がかかってるんだぞ！｣


渋滞で車が全く前に進まない。
窓を開けて頭を出してみても(※よいこはマネしないでね！)道の先は見えそうにない。


はあ、とため息をついてコナンを見る。
探偵バッジを持っているからきっと、哀ちゃんに連絡でもしているのだろう。


｢だから、エリア外に出さないでくれ！エリア外に出れば、IDが爆発してしまう！｣
『…スーパースネークって確か、途中で海にのりだすようになってるよね。』
｢ああ。だから、スーパースネークも乗っちゃダメだ！｣


哀ちゃんの事も、不安にさせたくなかったんだけどな。…でもこんな状況だしあっちに事情を知っている人がいた方がいいのか。


｢ええ、分かったわ。今夜10時までに謎をとかないと、あなた達も私も木っ端微塵になるのね。面白いじゃない。｣
『え、どうしよう。爆発の恐怖で哀ちゃんがおかしくなっちゃったよ、コナン？あと哀ちゃん、まっっったく面白くないからね？？』


横でハハ…。と苦笑いをするコナン。


｢おーい、灰原ー！｣という声が探偵バッジから聞こえたかと思うと、｢じゃあ預けたわよ。私たちの命。名探偵さんに、その助手さん？という言葉を最後に通信は切れた。


『(私、助手じゃないんだけどなぁ…。)』








『TAKA3−8かあ…。なんの暗号なんだろう？』
｢…これ、“さんのはち”とも読めるよね？｣
｢んあ？…じゃあ、TAKAは町名か？｣


長らく続いた渋滞から抜け出し、私たちは暗号のことについて考えていた。TAKAで町名って…。たか？“たか”からはじまる町名は…。


｢うん。それに３−８は−5。イコールを無くせば３−８−５になるよ。｣
『…！あった、たかしま町！』
｢たかしま町３丁目ってことか…、よし！｣


コナンの見ていた地図を指さし、小五郎おじさんに教えるとわかりやすくおじさんの顔が明るくなる。


…よし、このまま行けばスムーズに解決出来そうかな。希望は少し、見えてきたかも。

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