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センサー ページ7

「なにっ!?」

依頼人の言葉を聞いた小五郎おじさんの顔が、青くなる。


「やめた方がいい。そのIDはちょっとやそっとじゃ外れませんし仮に私が解除しないうちに外してしまえば、爆発してしまいます。」
「貴様…!」

「!…蘭。」
『…!』


はっとしたように、コナンが蘭の名前を呼ぶ。
そうか、もしかしたら……!


『蘭たちのIDは私たちと同じものなの!?』


そうでない事を願いながら、依頼人に問う。
…しかし、私のこんな気持ちなど汲み取ってくれるはずも無く。


「ええ、あなた達がつけているものとほぼ一緒ですよ。」
「なんだと!?」
『(ほぼ…?)』
「彼らのIDには機能が一つ追加されてましてね。」


依頼人がそう言うと同時に地図のようなものが画面に映る。…何かの、見取り図かな?


「これはミラクルランドの見取り図です。ミラクルランドを縁取るようにいくつかのセンサーがあります。…彼らのIDがミラクルランドに入るとセンサーが感知して起爆装置がONになる。ミラクルランドを出ようとしてセンサー外に行くと同時に爆発します。」

「一人一人監視するのは面倒なのでね、こうさせてもらいましたよ。」
『…ってえ、コナン!?ちょっと待って!』


テーブルの上を走り、窓までかけて行き、ベランダへ出るコナン。
つられて私も後を追う。


『どうしたの、コナン?』
「蘭達がまだゲートをくぐってないかもしれない、だから!」


手にもつ探偵バッジで哀ちゃんにゲートをくぐるな、というコナンを見た後、私は蘭たちの姿を探す。
…多分、上からじゃわからないかもと思うけど。何もせずにはいられない。


『いたっ…!ダメ、あと少しでミラクルランドに入っちゃう!』
「なにっ!?っくそ…!!」


灰原、灰原と哀ちゃんに叫び続けるコナン。
哀ちゃんお願い…!出て!

そんな私たちの思いが届いたのか探偵バッジから哀ちゃんの声が聞こえた。

「なに?」
「灰原、中に入るな!」
「…どうしたの?」
「いいからみんなを連れてけ、中に入るな!」
「そんなこと言っても…。」

『コナン、哀ちゃんもう入っちゃってる!』
「もう入っちゃったわよ。」

私が哀ちゃんを見つけてそう言ったのと探偵バッジから哀ちゃんの声が聞こえたのは同時だった。ああ、蘭も入っちゃった。


「Aさんもそこにいるのよね?何かあったの?」
「また連絡する。」


そう言って探偵バッジを切るコナン。
中に入ると小五郎おじさんが心配そうにこちらを見ていた。


「蘭は?」

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あまね(プロフ) - めさめさすきです! (12月29日 23時) (レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
CHARA - 面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月10日 14時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - さあ、これからどうなるの、らんやコナン彼女ちゃん事件解決できるか、コナンと彼女次回は楽しみにしてます (2019年12月3日 8時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - かなさん» ありがとうございます!夢主ちゃんと新一は、絶賛両片思い中ですね。私自身、両片思いって大好きなんですよ笑笑。でも2人がくっつくと蘭が…てことでちょっと切ないですよね。応援ありがとうございます!楽しみにしていてください! (2019年6月21日 20時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - この作品大好きです!いつも更新楽しみにしてます!夢主と新一がどうなるのか、とても楽しみです!頑張ってくださいね! (2019年6月21日 7時) (レス) id: e7431ce181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月19日 11時

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