竜探偵 ページ6
依頼人の発言に、首を傾げる小五郎おじさん。
｢しかし…何故それを私に？｣
｢あなたで5番目なんですよ、依頼した探偵は。｣
『前の4人は、どうしたんですか？』
｢1人は調査中で2人には辞めてもらいました。…そしてもう1人は…｣
｢事件を解決できずにここにいます。｣
依頼人がそう言い終えると同時に、画面が切り替わる。画面に写った、ひとりの男性。
その姿を見て、小五郎おじさんが｢竜！｣と叫ぶ。
｢…知ってる人？｣
｢あ、ああ。前に一緒に仕事したことがあってな。｣
へえ、小五郎おじさんも仕事してるんだ。(失礼)
いっつもぐーたらしてて、口を開けば競馬のことか沖野ヨーコちゃんのことばっかだし。
そんなことを考えていると、画面の中の竜探偵が叫ぶ。
｢調査報告書は渡したろ！いつまでこんな所に閉じ込めておくつもりなんだ！早く出せ！｣
｢…竜探偵、あなたは事件を解決できなかった。無能な探偵は生きている資格がない。｣
｢なにっ！？｣
瞬間、“ピッ、ピッ”と機械の無機質な音が耳に入る。
その音源は、私達もつけているIDだった。
｢どうなってんだコレ？｣
状況を理解できていない竜探偵は、IDを外そうとしている。そんな竜探偵を馬鹿にしたように、ふっと鼻で笑う依頼人。
｢大丈夫。痛くありませんよ。一瞬で楽になりますから…。｣
｢ま、まさか…。アイツらが姿を消したのも｣
｢さようなら、竜探偵。｣
｢お、おい！…っくそ！｣
竜探偵が慌ててIDを外そうとするも、既にタイマーは残り十秒を切っていた。
…タイマーが０になったのを見たかと思うと、竜探偵のうめき声と共に画面は黒くなった。
｢…そのIDには、プラスチック爆弾が仕込まれていたんです。竜探偵が腕につけていた、ミラクルランドのIDにね。｣
｢お前、さっき竜が言っていた“アイツら”って！｣
｢…ええ、あのお二人も世間では名探偵だと持て囃されていたようですが…彼らも、私の貴重な時間を浪費した愚か者でしたがね。｣
依頼人がそういった後、小五郎おじさんの拳がぐっと握られていたのが見えた。
…それにしても何なの、こいつ。
まるで自分が中心みたいな言い方で、他の人のことなんて考えてないみたい。
｢あなた達に与えられた時間は今夜10時まで。それまでにある事件の真相を掴んでください。もし時間までに解決できなければ…あなた達のIDも爆発して竜探偵のあとを追うことになりますよ。｣
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あまね(プロフ) - めさめさすきです！ (12月29日 23時) (
レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
CHARA - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月10日 14時) (レス) id: c3eefd4712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - さあ、これからどうなるの、らんやコナン彼女ちゃん事件解決できるか、コナンと彼女次回は楽しみにしてます (2019年12月3日 8時) (レス) id: bf7cef9bae (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと新一は、絶賛両片思い中ですね。私自身、両片思いって大好きなんですよ笑笑。でも2人がくっつくと蘭が…てことでちょっと切ないですよね。応援ありがとうございます！楽しみにしていてください！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: 1c08efcab1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - この作品大好きです！いつも更新楽しみにしてます！夢主と新一がどうなるのか、とても楽しみです！頑張ってくださいね！ (2019年6月21日 7時) (レス) id: e7431ce181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2019年5月19日 11時
